先週の13日は金曜日だった。13日の金曜日というのは、不吉というか、何か悪いことが起きるとか、縁起が悪いとか言われる。元をただせばキリスト教にまつわる迷信に過ぎない。日本にはいわれのない話だが、いまや定着しているように思える。ひとつには米国のホラー映画「13日の金曜日」12本が日本でもヒットしたことがあるのだろう。もともと日本では、クリスマスとかバレンタインデーとか、縁もゆかりもなかったものが馴染んでいるのを見ると、なんでも飲みこんでしまう日本文化の特性かもしれない。

なぜ悪い日だと言われるのか。イエス・キリストが処刑されたのが13日の金曜日だったからという俗説が強い。しかし、キリスト教では、処刑されたのは金曜日ということで一致しているが、日付は教派や国によって違いがある。13日の金曜日というのは英語圏の多くとドイツフランスなどだ。イタリアは17日の金曜日、スペイン語圏は13日の火曜日が忌み嫌われている。処刑の日付はともかく13という数字は嫌われている。キリストの処刑の前夜の「最後の晩餐」に出席したのが13人だったとか、キリストを裏切ったユダが13番目の弟子だったということからきているようだ。この13という数字と金曜日が結びついたというのが定説だそうだ。

13日の金曜日は毎年、最低1回は訪れる。どの月がそうなるかという見分け方は簡単だ。月の最初の日が日曜日だと13日は金曜日になる。今年は、なんと1,4,7月と3回もある。3回あるのは3年後の2015年と、14年後の2026年。だから今年は珍しい年でもある。

もっとも嫌われることばかりではない。フランスでは13日の金曜日には宝くじの売り上げが急増する。不運が二重になると、不運×不運=幸運という単純な考えかららしい。ものは考えようという見本みたいな話だ。宝くじといえば、熊本県内から年末ジャンボ宝くじの1等賞2億円が6本も出て、全国5位だったそうだが、これは13日の金曜日とは全く無縁な話題だ。

さきほど日本にはいわれのない話と書いたが、13日の金曜日が嫌われる理由がひとつある。「ごとうび」にまつわることだ。日本では5と10の付く日、つまり5,10,15,20,25、30日は清算や支払いで、商店や会社は忙しくなる。タクシーの運転手さんが「今日は、ごとうびだから車が混む」とよくぼやくのは、このせいだ。それで15日が日曜日だとどうなるか。14,15日は銀行も金融機関も休日だから、支払いも清算も13日の金曜日に済まさなくてはいけない。この日は下手をすると3日分、働かなくてはならなくなる。交通渋滞は起こりがちだし、仕事は忙しい。ということで13日の金曜日は嫌われるというわけだ。

それはともかく、13日の金曜日が不吉とか嫌な日というのはあくまでも迷信に基づいての話だから、気にしないようにしよう。ただし、朝からアナゴ社長ヤッコダコに会ったら、この日は「ついていない。なにか悪いことが起きるにちがいない」。これは迷信でも勘違いでもない。単なる事実である。

ヤッちゃんのタメ口

そうか、会長が朝オレ様に会うなり逃げるように早歩きになるのはそのせいなのか。単に照れくさいからだろうと思っていたオレ様が甘かった…。なんと失礼な!!朝から“さわやかオーラ”満載のオレ様を避けるなんて、そんな心の狭い事をしているから権力の“トップの座”から降ろされんだぞ、全く。ただ、そうと知ったらこれをネタに毎朝待ち伏せをしてやろうか。会長がどんな反応をするかが見ものだな。コケボウに知られたら邪魔をされるから(“社長様派”のオレに対して、コケボウは絶滅危惧種となった“会長派”だ!!)こっそり実行しようか…。そうだ、せっかくなら本当に“13日の金曜日”にしてやろう。なになに、今年は4月と7月にあるのか。自ら情報をオレ様に提供するとはなんとスイートな奴だ。えっ、このコラムで書くと会長が知るから警戒するって? あっ…確かに…(汗)