世に「バカとなんとかは高いところにのぼりたがる」という言葉がある。格言というほどではなかろうが、まあ、それに準じたものだろう。「なんとか」とは何だろう。最近の世相を見ると、国家の将来を展望することなく、省利局利や自己保身に走る官僚群、党利党略を優先し、上げ足をとるような国会論議に現(うつつ)をぬかす政治屋が当てはまるような気がする。「バカとハサミは使いよう」ともいうが、この手の連中に使い道はない。なんて、つい偉そうなことを書いてしまった。

実は、ボクも高いところにのぼるのが好きだ。JR熊本駅前に今春完成するザ・熊本タワーにも、外殻が完成した時点で、屋上に登らせてもらった。地上35階、高さ123m。近くの花岡山とほぼ同じ高さとか。これは何が何でも登らなきゃ、というわけだ。展望は抜群だった。東に阿蘇、西に有明海や島原。足元の白川は大蛇がうねる様に見える。わが社の社屋がマッチ箱のようだ。この最上階に住むのはどんな人だろうか。価格は高いところで1億5千万円で、売却済みと聞いた。

もっと高いところはないか。定期便の飛行機に乗るのは刹那的でつまらない。てなことを考えていたら、阿蘇くまもと空港に隣接する自衛隊の高遊原分屯地でヘリコプターの体験搭乗をさせてくれるという話が舞い込んだ。これを逃すことはない。さっそく知人のツテを頼んで乗せてもらうことにした。ヘリはUH-1Jという機種で、操縦士2人を含めて13人乗り。最高速度は240㎞だから新幹線とほぼ同じだ。

体験飛行は30数人が5班に分かれ、3機に分乗。単なる遊びではなく、自衛隊の活動の一端に触れることで、日頃の理解と協力をお願いするということだ。なんでも民間のヘリだと2万円近くの飛行になるとか。飛行時間は約15分。ボクの座席は窓の横。見晴らしが一番、いいところだ。エンジンの音がうるさいかと思ったが、さほどでもない。

飛び立つと、眼下に箱庭のような風景が展開する。日頃見慣れた風景も、全く違う景色になる。走る車がアリの行列のようだ。道路整備が進んでいないこともよく分かる。河川が思ったより多く、縦横に流れている。ヘリは市街地に沿って飛んでいる。あっという間に川尻近くまできた。そこから折り返しになった。ごく短時間の飛行だが、かなり長く飛んだように思えたのは充実していたからだろうか。

ところで最初の話に戻るが、本当は「バカと煙は高いところにのぼりたがる」だ。愚者はおだてに乗り易く、すぐ舞い上がるという意味がある。また権勢のトップに昇りつめた権力者を暗に批判したという説もある。やったら上昇志向が強く、出世欲の塊のような人物を揶揄(やゆ)する場合にも使われる。どうやら定説はないようだ。いろんな意味や解釈があるところが面白い。

ところで「高いところ」と言うことで絶対にしてはならないのは、背の高い人を連想することだ。我が社内には身長の高いのが数人いる。誰とはいえない。ただヤッコダコが末端の使い走りをしている「アナゴ社長派」が、別名「セイタカアワダチ派」と呼ばれているのは事実だ。なにを言いたいのかというと、それは言えない

ヤッちゃんのタメ口

ここでオレ様は会長に問いたい。なぜ“高い所”が好きなのか?熊本タワーに上った時は、なぜかオレ様も同行させられた。先日は海で“パラセーリング”を体験し、今回は“ヘリコプターの体験搭乗”ときている。そこでオレ様はピンときた!!権力の座に未練があるがために、せめてもの実体験として高い所に行きたがるという事を…。更に、社長様やオレ様をことのほか必要以上に敵視する理由も分かった。社長様やオレ様が“長身”であるのが、会長にはとてつもなく羨ましいのだ。確かに、社長様やオレ様はスリムで格好いいがな。はは~ん、そうだったのか。それで、オレ様を陥れようとしていろいろと悪さをするんだな!まあ、オレ様は“心が太平洋”だからそんな嫉みをスルー出来る度量を持っているから全く気にしないがな!!気にしないついでに、そんなに高い所が好きなら今よりもっと高い所に部屋を作ってやろうじゃないか。どうだ、KABの鉄塔あたりは?一番高い所で50m以上もあるから、熊本のナイスな風景が一望出来るぞ!!

ご満悦の会長

※ヘリコプター体験搭乗証明書を手にご満悦の会長

体験搭乗の証明書

※会長にひとときの夢を与えてくれた体験搭乗の証明書