世の中は広いようで狭い。最近、しみじみ感じている。地縁・血縁が深い熊本だからというわけでもない。熊本市内のパーティーで出会った東京の人が、昔、ボクが通っていた居酒屋の常連客ということが分かってびっくりしたこともある。最近では、幼いころ、家族ぐるみで付き合っていた人と、偶然、再会したが、話を聞いて、仰天した

先日、熊本市の小学生剣道大会に、挨拶を頼まれて出かけた。試合が始まり、頃会いを見てタバコを吸いに出た。そこで全く見知らぬ老人(考えたらボクも同類だが)から「久しぶり」と声を掛けられた。相手はボクのことをよく知っている。話しているうちに、小学校に入る前から付き合っている同級生の父親、山内義継さんということが分かった。山内さんとは、奥さんの葬式で会ったきりだから、たしか6,7年ぶりのことだ。

なんでもケア付き老人マンションに一人暮らしで、近くの自宅に通っては庭の手入れなどをしているとか。まあ、それだけなら、普通の老人と大差はない。その先が凄いのだ。週に3日間、人工透析を受け、残りの4日間は、近所の小学校に自ら運転して通い、剣道の指導をしているという。1回の指導は2時間前後とか。この日も大会に出る教え子4人の応援に来たのだそうだ。人工透析と聞いただけで健康が心配なのに、いくら相手が小学生とはいえ剣道指導を続けるとは、並はずれた人ではないか。

それにしても、ちょっと待ってくれ。ボクの同級生の父親だから、90歳はとっくに過ぎているはずだ。昨年、亡くなったボクの母親より2,3歳は年上という記憶がある。ボクはあわてて関東在住の同級生に電話した。なんと96歳だという。それなのに背筋はピンと張りつめ、タバコはスパスパ。話の内容も、全く年齢を感じさせないどころか、ボクより若いぐらいだ。これが驚かずにいられようか。

山内さんは熊本県警で警察署長などを勤め、傍ら剣道にも精を出されていた。20年ほど前に6段を取得。息子も娘も剣道が趣味で、2人とも現在5段という剣道一家だ。「あいつらは何度も6段の昇段試験を受けながら、いまだに昇段できない。ワシは一度で昇段した」とこれは自慢らしい。同級生に確かめたら、事実だそうだ。剣道指導は2人が関東で小学校に教えに行っているときいて「それくらいワシにもできる」と始めたらしい。子供にライバル意識を持つのも若さを保つコツかもしれない。さらに小学生相手ということも若返りの秘訣だろうか。

同級生に聞いたら、やはり剣道秘密のカギらしい。同級生も、もはやウン歳。当然、現役を退いて隠居の身のはずなのに、いまだに印刷会社などを経営し、寸暇を盗んでは剣道指導を続けている。「剣道は年齢に応じて続けることができる生涯スポーツ。いつまでも現役だよ」とか。ああ、ボクも剣道をやればよかったなあ。なんていうと「憎まれっ子、世にはばかる」なんて言われるから、そろそろ引退を考えないと。

もっとも子供達にとっては父親のことが心配でたまらない。娘さんは毎月、同級生は3,4カ月に一回は顔を見るために帰郷している。今度、帰郷したら一杯やる約束をした。また楽しみのネタができた

ヤッちゃんのタメ口

人とのつながりは意外な所で分かったりするものだ。オレ様の実家は千葉県松戸市だが、意外と周りに松戸出身の人が多く、近く“松戸の会”を開く予定でもある。遠く離れた九州の熊本で松戸話が出来るとは…正直驚いた!

まあ、それはさておき96歳で現役の指導者というのは凄い方だが、オレ様から見れば会長も似たような所があると思う。自家用機に乗って出雲の旅を満喫するなど暇と金はしっかりあるからあちこちに出かけているし、若者に負けじウェイクボードやパラセーリング最近体験している。なんでそんな元気があるんだ…まったく!!

あまり褒めると調子に乗るのでやめておくが、あの好奇心とチャレンジ精神には正直頭が下がる。何かをするには心身ともに元気がないと出来ない。心は元気でも体が、体が元気でも気持ちが…と言うことの方が多いはずだ。たまに調子が悪くなることがあるそうだが、その理由は「飲みすぎで…」と言うから呆れてしまう。

まあ、あまり元気すぎてかつての栄光を取り戻そうと暗躍されては面倒だが、KABのシンボル的存在としてもいつまでも元気でいて欲しいと心から思う。

きょうのオレ様はやけにやさしいぞ。まあ、たまには飴をやっておかないとすねるからな…。