噂(うわさ)というのは、広まるのが実に早い。最近、しみじみ、そう感じている。どんな噂かというと、近くボクが再婚するという話だ。2,3人が噂するならともかく、この一週間で10人以上から言われた。どこからどういうルートで広がったのか、全く分からない。念のために断わっておくが、ボクの再婚話なんてあるはずがない。当事者のボクすら知らない話だ。

話の元をたどっていくと、昨年、亡くなった母の家を建て直すという話に行きあたった。建て直すために近所に迷惑を掛けるというので、あいさつ回りをした。その時に「いよいよ、おめでたですね」と言われたことを思い出した。後期高齢者に近い年齢で家を建てるというのは再婚のためだろうと言う訳だ。「とんでもない」とボクは否定したが、どうも噂の根拠は、そこらへんにあるらしい

実は東京から熊本に帰る事が決まった時に、母と一緒に住むつもりだった。しかし、家は古いし、狭い。2世帯分の荷物を入れるには建て直すしかない。ところが母は「夫が建てた家だから、壊してはダメ」と強固に言い張り、自分で近くに借家を探してきて「ここに住みなさい」と命令された。それ以来、借家住まいだった。母が94歳で他界し、一周忌も終わり、さて家をどうするかということになった。弟たちは「みんなで集まって飲み食いする場所が欲しい」と建て替えを主張。ボクも散々悩んだが、いつまでも借家住まいというわけにもいかず、同意したわけだ。言ってみれば兄弟の集会所を建てるようなものだ。ということでボクの再婚話とは縁もゆかりもない

どういう訳か、ボクが家を建て直すという話はドンドン広がり、話に尾鰭がついて再婚の噂も同時並行して広まったということらしい。おもしろく、おかしく話が作られていくというのも噂の特徴だ。ボクの再婚の相手はいまや3人に絞られた。いずれもボクより年上か同年齢だという。冗談ではない。これではボクは介護するために再婚するということではないか。ボクはただただ、あきれている。この話の出所はどうやらアナゴ社長らしい。なんとかボクを傷つけようという魂胆がミエミエだ。

それで新しい家がいつ完成するかと言えば、梅雨時で延期に延期が重なり、皆目、見当がつかない。秋ごろにはどうにかなるだろう。ついでに言うと、「人のうわさも75日」だから、家が建った頃には、噂も鎮火するに違いない。75日の根拠には諸説ある。ひとつは、野菜などの種を撒いて収穫するまで約75日かかる。一区切りつくのが75日というわけだ。いやそうではない。日本の季節は24節季に分かれており、1節季が15日だ。で5節季で75日になるので、これも区切りになる。別の説は、昔の暦では1年間を春夏秋冬に分ける。ひとつの季節が70日から75日なので、季節が移る頃には噂も忘れ去られる

まあ、根拠はどうでもいい。せめて噂の内容が、「再婚相手は妙齢のすんなりした美人で、しかも資産家の令嬢」なんてことに変わらないか。どう考えても、そんな話になりそうもないのが、悲しい。ヤッコダコよ、この噂を広めてくれ。お礼はするぞ。

ヤッちゃんのタメ口

オレ様が弱いものがこの世の中にはいくつかある。挙げるときりがないのでやめておくが、お礼という言葉(行為)はかなり上位にランクインするものだ。とは言え、会長から何かもらうと一生言われそうで(どうもコケボウもその策略にはまったらしいが)面倒だが、まあ頼まれたら仕方がないかな?オレ様の広報力をもっていろいろ手を尽くしてやろう!!

そうだ!最近こしゃくにも「会長のCMを見たい」などと不届きなメールがオレ様の所に紛れ込む。まあオレ様にすればどうでもいい事なのだがいいだろう。会長がテレビに出ることで、ごくわずかだとは思うが喜ぶ人がいるだろうし、もしかしたら会長を見初めてくれる方がいるかもしれない。まあ、公共の電波を使った会長の嫁さん探しだな!!よし、早速オレ様が会長CM復活プロジェクトを立ち上げてやろうじゃないか。会長、オレ様がガンガンこき使うからな、楽しみにしてくれよ!!