どういうわけか、昨年はヒゴタイを見逃してしまった。多分、広報担当のヤッコダコにこき使われたためだろう。というわけで、今年はまだ時期が早いと思いながらも、阿蘇・産山村のヒゴタイ公園に出かけた。ヒゴタイといえばレッドデータブックで絶滅が心配されているが、同公園には5万本が生育している。すでに蕾が開きかけたものもあり、瑠璃色の球状の花の塊は、満開の時より目を奪う。なんといっても色合いが絶妙なのだ。

びっくりしたのは、いろいろな秋の花が咲き出していたことだ。まずカワラナデシコ。秋の七草の一つとして知られる。淡い紅色の五枚の花弁は先端が糸状に細かく裂け、微風にもそよぐ。可憐なたたずまいには「やまとなでしこ」の風情も漂う。比較的多かったのがマツムシソウ(松虫草)だ。文字通り秋の虫、マツムシが棲むような環境に育つ。これから10月ごろにかけて淡紫色の花を咲かせる。やはり秋の花といえる。

いま盛りの夏の花といえばネジバナともいわれるモジズリだ。小さな花茎で、比較的地味な花だが、らせん状に桃色の花がついているのがおもしろい。右巻きと左巻きがあるが、その割合は半々だそうだ。ボクの好きな百人一首のひとつに「みちのくの しのぶモジズリ たれゆえに 乱れそめにし 我ならなくに」と詠われている。この和歌を思い出すと、モジズリはひとしお愛おしくなる。

同じく夏の花、ユウスゲ(夕菅)もいまや満開だ。といってもレモン色でユリと同じ形の花は半分ぐらいしか開かず、そのまましぼんでしまう。名前の割には地味な花だと思っていた。ところが公園の人に聞いたら、この花は夕方に満開になり、黄色の花が草原を覆うが、翌朝にはしぼんでしまうそうだ。ということは、ボクはしぼんだ花しか見ていなかったのだ。ユウスゲという名前の由来もここからきているらしい。やはり話は聞いてみるものだ

ボクが初めてみる花もあった。ウバユリという。「ウバザクラ」という花はないが、ユリの一種にはちゃんとあるのだ。(ちなみにKABの社内にはウバザクラと呼ばれる女性はいない)ウバユリは花が満開になるころ葉が枯れ始めてくる。娘が美しく育つ頃、歯(葉)が抜けて姥(うば)になるということから名付けられたとか。別の説によると、葉は美しい娘を育てた乳母であり、娘が花を咲かせれば乳母は必要ないということからきたという。まあ、どちらでもいいが、ウバユリの花は白ユリによく似ている。

意外にもヒガンバナ(彼岸花)もほぼ満開で、群生しているところを見つけた。普通は咲き始めるのは9月中旬ごろだ。いくらなんでも早すぎる。よく見るとヒガンバナより一回り小さく、花の色も赤ではなく黄赤色だ。ヒガンバナの親戚ではあるが、キツネノカミソリ(狐剃刀)だった。早春に芽を出し、葉は夏には枯れてしまう。その葉は鋭く、キツネが使うカミソリに似ているというので、そのまま名前になった。

「名は体を表す」というが、花の場合は形だけではなく、生育の様子花の咲き方など、いろんな特徴をうまく捕らえて名前になっている。そうだ、ボクの場合は「マッキマンカイソウ」(末期満開草)という別名はどうだろう。

ヤッちゃんのタメ口

相談役の場合は、まさに“マッキマンカイソウの狂い咲き”と言う所かな?本来なら落ち着きを持つべき年齢なのにますます元気になっている。更に“相談役”という肩書とともに自由も(暇も)手に入れているからますます手が付けられない。ヒゴタイを見逃したのをオレ様のせいにしているが、なんのことはない単に夜遊びなどが過ぎて行きそびれただけなのに、まったく。このコラムを読んでいるみんなは勘違いするなよ!

それはさておき、県内に多分いるだろう相談役ファンに朗報だ!(オレ様は“心が太平洋”だから少ないファンのこともしっかり考えるのさ)なんと、相談役のCMが復活することになった。オレ様ははじめ冗談だろうと思っていたが広報担当の細谷はどうも本気らしい。オレ様としてはちょっと納得がいかないのだが、どうも相談役があまりにも暇を持て余しているのを哀れに思った社長様が声をかけてくださったらしい。さすがは社長様だ、相談役のことをそこまで考えていらっしゃるとは!!と言うことで、早速CMの準備に入ることになってしまった。近々放送されるらしいから、詳しい事が決まったら広報担当の細谷から報告があると思う。あまりいないと思うが楽しみにしていてくれ。