三寒四温とはよくいったものだ。三日間寒い日が続いたと思えば、次の四日間は温かくなる。元々はシベリアの高気圧が七日周期で変わることからきたもので、中国北東部や朝鮮半島で使われていた。日本の場合は太平洋高気圧の影響もあり、三寒四温とは若干違ってくるが、春先に低気圧と高気圧が交互にやって来ることをいう。誤用ではないが、拡大解釈されたものだろう。

これに対して、今頃の季節に春の到来を思わせる好天を小春日和と言うことが多いが、これは明らかに誤用だ。小春日和とは晩秋から初冬にかけて穏やかで温かい天候のことをいう。冬の季語で、11月頃に使われる。恐らく春の到来を待ちわび、語感から今の季節でも使われるようになったのだろう。誤用とはいいながらも、段々、今頃の季節に使われることが増えていきそうだ。

それはともかく街角や庭さきにも春の気配が漂い始めた。梅の花は満開か、すでに盛りを超え始めている。KABの玄関先にある若木にも今年初めて5輪の白梅が咲いた。この若木は、中国の革命家・孫文が荒尾市を訪れ、宮崎滔天らと記念撮影をした際、背後に写った梅の木を挿し木したうちの一本。昨年、荒尾市から貰った由緒あるものだ。なんとか丈夫にそだってほしい。

梅の木

我が家の庭に咲き誇っている寒ツバキの花が風もないのに揺れ動いている。よく見ると数羽のが蜜を吸っている。しかも次から次に飛んでくる。冬の間はどこに居たのだろうか。まだ鳴き声は聞こえないが、間もなく囀りも聞こえるようになるだろう。その横の沈丁花も濃紅色の蕾が割れ、淡紅色の花弁が開き始めた。沈香(ボクはどんな香りか知らないが)の香りに似た芳香が漂ってくる。この甘い香りが流れ始めると、「春本番はもうじき」と感じる。

同じ早春の花といえばアセビ(馬酔木)だ。山道やゴルフ場など、あちこちに見かける。白い壺のような形をした小さな花がびっしりと房状に垂れ下がっている。一個の花はスズランを下向きにしたようにも見える。ボクの好きな花のひとつだ。しかし、その可憐な姿に似合わず毒を持っている。馬が葉っぱを食べると酔っぱらったようになることから漢字のような名前になったそうだ。シカのような草食獣も絶対に食べないので、この木だけが生い茂っているところもあるとか。

道端にはホトケノザ(仏の座)も赤紫の地味な花を付け始めた。よく見ると唇の形をしている。いまはまだまばらに咲いているが、そのうち地面を覆い隠すほど咲き誇ってくる。食用になる「春の七草」のなかにもホトケノザというのがあるが、この花とは関係のないコオニタビラコのことなので、間違って食べないように

さて我が人生もいまや早春の時期に入ったばかり。花もやっと開き始めた。間もなく春真っ盛りを迎える。万年冬季のヤッコダコにしてみれば羨ましい限りだろう。ただしボクの咲かせる花はアセビのように毒があったり、ホトケノザのように煮ても焼いても食べられないので、女性には近づかないように警告しておく。

ヤッちゃんのタメ口

「我が人生も早春の時期…」にこにこしながら原稿を持ってくる相談役の姿を見ていると、確かに楽しそうだよな。先日も女性だけを自宅に招いて楽しい宴を催したようで(なんでも、得意のパスタやしめ鯖、手作りハムをふるまったらしい!!)オレ様にその事を鋭く突っ込まれると一瞬にして顔が固まった。こそこそと悪さをしているとすぐにオレ様の耳に入るようになっているのだが、すぐに開き直って「呼ばれなかったから嫉妬しているんだろう」などと言い返してくるとはこしゃくだぜ!!そうですよ、確かにオレ様も手作りハムを食べたかったですよ。オレ様を除け者にしていると、すねてやるからな。今から寝ずに仕返しの方法を考えるとするか…って、暗いかなオレ様は?