梅雨明けと同時に日本列島を猛暑が覆っている。暑さのせいか庭の沈丁花が枯れかかってきた。トマトもキュウリも数えるほどしか実を付けていない。高齢者に限らず熱中症も多発している。こんな時はクーラーの効いた部屋に蟄居しているに限る。と思っていたが、いまや熱戦をくりひろげている高校球児に思いを馳せると、果たしてこんなことでいいのかと反省の念も出てくる。恐らくグランド内は40度をはるかに超えているだろうに、球児たちは元気はつらつとしている。

そうだ、ボクも暑さに負けてはいけない。部屋に籠るなんてジジイのやることだ。逆に暑さに挑戦しよう。というわけで熊本在住の弟2人に声を掛けて、暑中ゴルフに挑戦することにした。弟にすれば兄貴の挑発から逃げるわけにはいかないと思ったのだろう。弟の奥さんは「この暑いのに、何を考えているのだろう。やはり3バカ兄弟ね」とあきれ返っているに違いない。というわけで3連休の最終日、勇んで(?)ゴルフに出かけた。

こんな暑い日にゴルフをやる物好きは少ない。午前8時のスタートで、前も後ろも誰もいない。幸い薄曇りで、思いがけずに涼風も感じられる。前半は2時間で終了。さて朝飯でも食べるかと思っていたら、2バカ弟が「休憩なしでこのまま続けよう」と言いだした。ボクもそんなに疲れているわけでもないから了解した。後半は次第に暑くなってきたものの、さほどではなく、正午前には1ラウンド終わってしまった。さあ食事だ。ところが2バカ弟が陰でこそこそ相談している。聞いていると食後、あとハーフやろうというのだ。えっ、27ホールやるというのか。さすがのボクも熱中症が心配になったが、いまさら後に引くわけにはいかない

午前中もそうだったが、食事しながら水分補給に努めた。1時間ほど休んで、外に出ると熱風が吹きすさんでいるように思えた。たちまち頭がクラクラしてきた。かといってこれで中止することもできない。ボクは覚悟を決めてスタートした。不幸なことに風もぱったり止んだ。グリーン上は照り返しでムアーッとしている。とにかく水分補給だ。日傘も手放せない。さらに冷却スプレーを首筋に吹き付ける。これなら最後までなんとか保ちそうだ。と思ったのが甘かった。最後の3ホール目以降は、意識がボーッとなってきた。「ここは何処」「あなたは誰」「ボクは何をしているの」てな感じなのだ。しかし、ここで中止すれば敗北だ。ちなみに2バカ弟はまだゆとりがあるようだ。やはりボクより若いからだろうか。ともあれボクも最後まで倒れることなく27ホールを頑張った。

さてスコアだが、最近はハーフで60以上だったのが、3回のハーフとも50前半で回る事が出来た。ボクとしては上出来なのだ。しかし、その報いその夜、訪れた。疲れ果てたボクは不覚にも自宅でワインに手を出した。1本近く飲んだところで、酔魔に襲われ意識を失くした。明け方、目を覚ますと、額に擦り傷があり、右足の膝のところが腫れている。どこで、どうしたのか。全く記憶がない。今回の暑中ゴルフは、熱中症にはならなかったものの、不覚の怪我をしたことで引き分けということか。とはいえボクが酷暑に耐えうる若い肉体と精神力を保っていることは証明された。S姉さん、なにか文句があるか

S姉さんのひとこと

えっ!?なにか文句があるかといわれても・・・。 いや~・・・。なんていいましょうか。 「年寄りの冷や水」という言葉が浮かんできましたが、まあ、それは、心の中にしまっておくことにして、とにかく、3兄弟で我慢大会のようなゴルフされたわけですね。 連日のこの暑さでは、さすがにゴルフをする人はいないでしょう。 挙句、ワインで記憶をなくして傷を負うんじゃ、ねぇ・・・。言葉もありません。 いくら抵抗してみたって、実際、なんですし、家の中で倒れてたって誰も気づく人がいないんですから、若ぶるのもほどほどにしてくださいね!