先週、立秋を迎えた。この日から秋の気配が漂うということだが、一方で夏の暑さの頂点にもなる。暦通り、どこも猛暑続きで、40度を超えたところもある。熊本は暑いと思うけど、全国的にいえば山梨群馬などの方がまだ暑いのだ。我が家の庭にたむろしていた蚊がめっきり減った。暑さのためかと思っていたら、どうやら蚊の棲家の水たまりがなくなったためではないか。

ギンバイソウそれはともかく、阿蘇地方では夏の花に混じって秋の花も咲きだした。いまや夏と秋の両方を楽しめる季節なのだ。やはり植物は正直ということだろうか。まず夏の花で、偶然に見つけたのはギンバイソウ(銀梅草)だ。白色というか銀色というか花の形が梅に似ているところから名付けられた。これによく似た花にキンバイソウ(金梅草)というのもある。こちらは7月初めころ、熊本市内でもあちこちの庭先に咲いている。梅の花の形に似ているのは一緒だが、色が山吹色や黄色で、黄金色といってもいいぐらいの派手な花で、それが名前の由来だそうだ。

ワレモコウ花の色の話で面白いのはワレモコウ(吾亦紅)だ。こちらは秋の花だが、山の方に行くと、早くも咲きかかっている。形は比較的地味で目立たないが、花の色は暗褐色というか、紫がかった茶色というか、微妙な色だ。というわけでワレモコウ自身が「吾も紅(くれない)色だ」と主張して、この名前になったという説もあるらしい。高浜虚子は「吾も亦(また)紅(くれない)なりとひそやかに」と詠んだ。何となく単純すぎる俳句だが、それはそれでいいのか。ついでにいうと小林一茶は「吾亦紅 さし出て 花のつもりかな」と詠っている。ここまで言われると、ワレモコウが可哀そうな気もする。

先日は阿蘇のゴルフ場でヒガンバナを見つけた。ヒガンバナは秋のお彼岸のころに咲く。「えっもう咲いているのか」とよく見たら、ヒガンバナより一回り小さく、花の色も紅色が強い。一言でいうとヒガンバナが栄養失調になったような花だ。で、こちらの花はキツネノカミソリという。時期的にはお盆のころが満開になる。どちらもお墓参りのころに咲く。なにか因縁じみているが、まあ偶然なのだろう。ちなみに二つとも花茎と花弁だけで、葉っぱはない。葉っぱは晩秋に芽を出し、夏草の茂る前には枯れてしまう。キツネノカミソリという変てこな名前は、花が狐を連想させ、葉がカミソリに似ているからだそうだ。

キツネノカミソリの近くには秋の花であるハギカワラナデシコもちらほら咲きだしていた。まさか季節を先取りして咲くと言うこともなかろう。阿蘇は熊本の平地より数度は気温が低く、植物もこれを敏感に感じ取って咲きだすのに違いない。そこにいくと人間なんて鈍感なものだ。ただひたすら「暑い、暑い」と日暮らししている。断わっておくが、この部分はS姉さんたちとは全く関係ない。花が咲くの、咲かないのと言う話も、あくまでも植物の世界の話だ。S姉さんは花には全く興味もないそうだし、チンプンカンプンの話の連続だろう。どちらにしても人間の話と絶対に混同しないように

S姉さんのひとこと

もちろん、私とは全く関係ない話ですよね!?人間の話ではないですよね!?
いやだなぁ、そんなに念を押されると、よもや「鈍感」とか「花が咲かない」だの、植物の話にかこつけた人間の話じゃないかと疑ってしまうじゃないですか。
でも、人間、ある意味、「鈍感」なくらいがいいのかもしれませんよ?
「鈍感力」なんて話題になった本もありましたし…。
ま、ゴルフや山歩きに精を出す有閑老人に比べれば、ずいぶんと自然の動きにも鈍感かもしれませんけど、顧問の方こそ、世の中の動き「鈍感」になって、おいてけぼりにならないでくださいね~(笑)