さてどうしたものか。昨年のいまごろ地元・熊本の祭り、藤崎宮秋季例大祭の馬追いで、出身高同窓会のチームに参加した。今年も「ぜひ出て欲しい」とお呼びが掛った。初めての参加であれば、何事も経験であり、物珍しさもあって参加しても別におかしくもない。しかし、2回目ともなると、「出しゃばり」だの「目立ちたがり屋」などと誹謗中傷を受けかねない。言ってみれば単なる「アホウ」ということだろう。何度も断わったが、ついに根負けしてしまった。

藤崎宮秋季例大祭さて当日は午前3時半、母校集合。昨年は10数番目だったが、今年は8番目の出番とあって集合時間も早まった。裃(かみしも)の着付けをしてもらう。正装姿になると心も体もシャキッとなる。出陣式も終わり、5時半ごろには藤崎宮に参集。全体の出発は6時からなのでひたすら待機。校長、同窓会長と一緒に行列の先頭に立つ。「馬子にも衣装」というが、何となく猿回しの猿が裃を着たような感じがしないでもない。

藤崎宮秋季例大祭朝随兵は無事、10時前には休憩所に到着。夕随兵は午後2時半出発だから休憩時間は4時間以上ある。まずはビールを1杯、2杯。校長と同窓会長は朝随兵だけということで、しばらく休憩したあと弁当持参で帰宅した。昨年もそうだったが、夕随兵はボクだけということになる。騙されたような気もするが、何の実力もないボクとしては仕方のないことだ。実をいうと前日、ゴルフに行っていた。みんなは「バカじゃないの」というが、その通りだろう。疲労困憊して昼寝をしかかったら、完全に酔っぱらった後輩が闖入してきた。寝込んだフリをしたが、うるさくて寝られたものではない。

さて出発だが、ここでも散々、待たされた。とはいえ、いろんなチームの参加者を眺めていると、それぞれ個性があり、退屈するということはない。断わっておくが女性の参加者だけを眺めていたわけではない。夕随兵も順調に進んだ。時々、飾り馬がボクの背後まで迫って来る。後ろ脚が目前にあることもしばしば。蹴られたらお終いと思うと、つい逃げ出してしまう。我ながら情けない。なんでもここ数年、使っている馬で、祭りにもすっかり慣れ「演技」も上達したとか。そうは言っても怖い物は怖い。身贔屓ではないが、他所と比べると、我がチームは一番、華やかだし、威勢がよく、見栄えもする。

昨年は途中から足腰が痛くなり、背中は丸まり、足を引きずったような記憶がある。今年は最後まで崩れることなく、胸を張って歩くことができた。これも猛暑日に3回もワンラウンド半の耐暑訓練をしたお陰だ。ボクのことを無計画で、ずさんな奴と思っている人が多いが、本当は用意周到、事前準備も欠かさない人間(これは丸っきりのウソ)なのだ。

全てが無事、終了。とたんに「来年も必ず参加してほしい」という注文が相次いだ。もうその手には乗らない。同じことを3度繰り返すというのは、正真正銘の「バカ」だ。ボクはそんなに甘くはない。「いやあ、もうやりませんよ」と断ったものの、気持ちの微妙な揺れを感じとったのか、「そう言わずにぜひ」と迫られた。ボクの弱点は強引に頼まれると断り切れないところだが、来年までにはこの弱点を直しておこう。とりあえずS姉さんが何を頼んで来ても「答えはノーだ」と貫き通すことにしよう。

S姉さんのひとこと

意外に裃がお似合いですね。今年は好天に恵まれて良かったですね。
私は、用事で出かけようとして、交通規制混雑えらい目に遭いましたが、それでも、偶然目にする勢子や飾り立てた馬、ラッパや鉦の音に、ちょっとワクワクしました
でも、まさか、その中に顧問がいらしたとはねぇ…。あの、猛暑の中のゴルフがこんなところで役立とうとは。もっとも、顧問が、無計画でずさん(行き当たりばったり)なことは以前のコラムからもバレバレですから、これはたまたま偶然、結果、耐暑訓練が役に立った、というべきでしょうかね(笑)

それにしても、顧問が「押しに弱い」とは、いいことを聞きました!今度のお願いごとは強引に、押しの一手で行こうっと!さて、お願いごとは何にしようかな♪