あっという間に10月に入った。今年もあと3カ月で終わりだ。生存期間が短くなってくると月日の経つのが早くなるという。専門用語では「残存期間倍進の現象」(?)と言うらしいが、それがまさに実感として分かる。日中の日差しはまだ強いが、朝夕ともなれば肌寒く、秋の訪れを感じさせる。季節の移り変わりも時間の推移とともに確実に訪れる

この季節になると、人吉出身の犬童球渓作詞の「旅愁」をつい口ずさみたくなる。「更け行く秋の夜 旅の空の わびしき想いに ひとりなやむ」という歌だ。人生をよく「旅」に例えるが、その旅の行く末も短くなると、わびしき想いひとしお身につまされる。というのがボク個人の勝手な解釈だ。まさに人生の黄昏時に口ずさむに最適の歌ではないか。こう思うのは必ずしもボクだけではあるまい。

というのは9月下旬以降、やたらと昔を思い出させる会合が増えてきたのだ。わびしき想いに悩む同志が昔話に花を咲かせ、懐かしい当時を偲びたいという思いから会合を開くことにしたようだ。まず9月の3連休の前日には前の会社の某部のOB会が、2,3年ぶりに東京で開かれた。ボクは某部の部長をしていたこともあり、相当無理をして出かけた。翌日には編集局で同じ時期、一緒にデスクをしていた某君をしのぶ会があった。なんでも病気もせず元気だったのに、ある朝、家族が起こしに行ったら亡くなっていたそうだ。いわゆる突然死だったのだろう。

今月にはいると、高校の同窓会福岡で開かれる。そのあとは同じく高校の同窓会の有志と人吉「落ちアユを食べる会」に行く。翌日福岡で、今度は大学の同窓会とゴルフで2日間。その夜熊本ワインパーティーがあるので、早めに帰らないといけない。翌週は同じく高校同窓会の役員会。次の週には前の会社の某部とは別の某某部のOB会東京であるが、こちらは欠席しようと思っている。

話は11月になっても続く。中旬に熊本高校同窓会の総会が予定されている。同じ日東京で前の会社の某局のOB会を開くと連絡があった。ボクは高校同窓会の役員をしているから総会には行かざるを得ないだろう。一方、某局では局長をしたこともあり、こちらも何とか参加したいものだ。さてどうするか。本音を言えば、某局OB会で昔の仲間たちと、呑んで騒ぎたい。とはいえこちらは断念せざるをえないだろう。

この後も人吉で今度は公式の高校同窓会がある。さらにKABのOBたちが集まる社友会も予定されている。まあボクも半分はOBみたいな立場だから当然、参加する。それにしてもちょっと多すぎる気がしないでもない。参加者の大半は、ほぼリタイアした退職者であり、現役は医者などごく一部しかいない。だから所詮は昔の思い出を懐かしむ会合であり、決して前向きな集まりではない。これも高齢者になってきた証だろう。

ボクとしては今だに将来に夢を描く半分現役を自認している。だからこうした会合に出ても、どこか違和感を持つ。いわば孤独な立場であり、ここでもまた「わびしき想いに ひとりなやむ」となる訳だ。ああ、また余計な見得を張ったことになるのだろうか。まあ「老愁」にならないように気を付けよう。

S姉さんのひとこと

あら、まあ、ずいぶんとお忙しい感じですね。
前の会社のOB会に、某君をしのぶ会、高校の同窓会に、有志で「落ちアユを食べる会」、ゴルフ、ワインパーティー etc…。
「しのぶ会」はおいといても、なんだか“毎日宴会”という感じですか?いや、羨ましいことこのうえない。こっちは毎日、パソコンとにらめっこ。時間に追われ、悲鳴をあげているというのに、なんて素敵な毎日なんでしょう!さすが、リタイヤされた方々は違います。あ、失礼。顧問は、まだ現役のおつもりでしたね^^;「昔の思い出を懐かしむ会」に出席されても違和感をもたれるようですが、こういうのは、楽しんだもの勝ち!
老い先短いんですから、「わびしき想い」に悩んでも損なだけですよ!今度はぜひ、私とネコ島(湯島)へお願いします^^