まあ、次から次によく出てくるものだ。いわゆる「誤表示」問題だ。一流といわれるホテル、デパート、レストラン、コーヒー店など驚くばかり。もちろん熊本にも「飛び火」している。先日は神戸・灘の醸造会社の話も表に出てきた。食品もエビ、牛肉、サカナ、ソバ、ジュースなど多岐にわたる。このままだと食品全体を疑いたくなる。

それにしても「誤表示」という表現はおかしい。記者会見を聞いていると、単なる連絡不十分やチェック不足から生じた問題のように聞こえる。果たしてそうだろうか。調理人は安い原料を使っていることは最初から知っていたはずだ。それを表示担当する部門に伝えないと言うこと自体、信じがたい。安い食材を使うのであれば、食事代もその分は安くなるはずだ。まさに料金誤魔化しだ。誰が何と言おうと「偽装表示」であり、「詐欺商法」に繋がることではないか。「差額分は返却する」というが、不特定多数のお客に返せるのだろうか。マスコミ相手の取り繕いに聞こえる。

根底にあるのは商道徳の荒廃だろう。商道徳で一番大事なのは「お客様大事」だが、その部分が欠如している。「儲け大事」とまでは言わないが、お客様より儲けが優先していると言われても仕方あるまい。競争激化する業界の中で生き延び、会社を成長させるには、相当の努力と工夫が必要なのは理解できる。しかし、それはお客を騙し、誤魔化すことであってはならない。地道に努力を積み重ねていくという視点を忘れてはならない。

ボクの趣味の一つは料理だ。料理で一番大事なのは「愛情」だと思う。「愛情」なしには料理を食べてもらう友人、知人が満足してくれる、美味しい料理はつくれない。流行語の「おもてなし」ではないが、やはり一番大事なのは「心尽くし」だろう。ある日、台所で調理していたら居間で談笑している弟の奥さんたちの声が聞こえてきた。「男の作る料理が美味いのは当たり前よ。高い材料を贅沢に使うのだから、美味くなるはず。そこにいくと女性は毎日、安い材料を工夫して作っているのだから違うわよね」だって。

よく「得意料理はなんですか」と聞かれる。ボクの場合、デパートやスーパーで食材を見てから、どんな料理を作るか決める。だから得意料理という分野はない。その際、食材を値段で決めることはなく、美味しそうに見えるものを選ぶ。似たような食材なら高い方を選ぶ。その方が美味しくできると信じているからだ。要するに単純なのだ。そういう意味では、確かに奥さんたちの言う通りだろう。

話を元に戻すと、「誤表示」のもとになった料理人も、本来は顧客に美味しい料理を提供したいと思うのが筋だろう。それが「経営」の視点というか、「商売」優先というか、安い食材に手を出してしまった。そこに「愛情不足」という問題はなかったのか。たかだかドシロウトのボクがウンヌンすることではないが、これだけ「誤表示」が表に出ると、つい筋論を言いたくなる。

ところで本当にボクの料理は美味いのか。友人や知人は「美味い」と誉めてはくれる。本当は普通の料理だが、タダで食べられるから、とりあえず誉めておこうというのが本音ではないか。

S姉さんのひとこと

「誤表示」問題ですか。
あそこもここも、憧れのホテルまでと思うと、なんだかガッカリですね。
高級な食材と思えばこそ、高いお金も納得して払うのに、そうではなかったとは…。
やっぱりこれからは、自給自足ですよ!だから、ほら!顧問も、季節を感じられる風情あるお庭じゃなくって、実りあるお庭を目指しましょうよ!!
自分で作ったお野菜だと、よりおいしく感じられますよ!!自家菜園で採れたお野菜で作られた料理をいただくのを楽しみに待ってま~す!もちろん、私も、タダならなんでもおいしくいただけるクチですけどね^^;