今年もホタルの季節になった。ということで熊本市の江津湖上流を散策した。たまたま江津湖の近くである会合があり、そのついでにホタルを探しに行っただけだ。最初のうちは見つからなかったが、上流に行くにしたがってチラホラ、ホタルの光が見えてきた。さらに進むと10匹も20匹も飛び回っている。しかも人間を恐れる風もない。延ばした掌に乗ってくるのもいた。これもボクの人間性がいいために違いない。

それにしても住宅地の間近ホタル観賞ができるのは熊本市ぐらいではなかろうか。江津湖だけでなく八景水谷や熊本電鉄の上熊本行の沿線沿いでも見ることができる。やはりそれだけ水が綺麗で、自然が残っているということだろう。ところが、これだけ身近に生息しているにもかかわらず、意外とホタルのことを知らなかったり誤解している人が多い。関心は高いのだが、特に教えてくれる人もいないからだろう。

例えば、ホタルの生存期間だ。はかなげに飛び回る様子から、一見、短命のように見える。夕方に成虫になり、翌朝には命を終わるという人もいる。とんでもない。成虫になると1,2週間は光り続けて飛び回る。ひょっとしたら夜の街を飛び回るボクより長命かもしれない。さて成虫は何を食べているのだろう。あれだけ光るのだから、さぞかし大食いではないか。これも誤解だ。成虫は、幼虫の時に蓄えた栄養素だけで、繁殖活動を続けているのだ。草木の露舐めながら生き続けるように見えるが、実際もその通りなのだ。童謡で「ホー、ホー、ホタル来い。こっちの水は甘いぞ」と歌うが、甘いかどうかはともかく、水を舐めているのは事実だ。

さてホタルは昼間はどうしているのか。草葉の陰に隠れているが、夜と同じように光り続けていると思っている人もいる。実際は昼間は光らないホタルがほとんど。夜行性ということで、光るのは薄暗くなってからだ。その生態をよく見ていると、高く飛び回って、光の乱舞をみせてくれるのもいれば、草木の根っこほとんど飛ばないものもいる。これはオスとメスの違いだ。高く飛び回っているのがオスだ。メスは見つけてくれるのをじっと待っている。最近、人間界でみられる、積極果敢な肉食系の女性と、ただ受け身で待ち続ける草食系の男子と、行動がまったく逆なのだ。

さてメスを見つけたオスは飛び掛かっていくが、それで恋愛が成就するわけではない。よく見ているとわかるが、メスに嫌われ、未練たらしく別の相手を探しに行くオスが結構多い。どうもメスホタルは好き嫌いが激しいようだ。ホタルの乱舞は、別に人間に見せているわけではない。恋の相手を探しては振られるオスの悲しい現実なのだ。この話はボクのことではないから誤解のないようにしてほしい。ボクが夜の街を徘徊しているのは、単に認知症予防のためなのだ。

今年は何回、ホタル観賞に行けるだろうか。いま決まっているのは今月末の一回だけだ。まずバーベキューを楽しみ、ワインや焼酎をガブ飲みした後だから果たしてどうなるやら。数年前は同じ趣向だったが、準備に走り回った幹事さんが、観賞に出かける寸前沈没したこともある。心して飲むのをごくわずか控えるようにしよう。

S姉さんのひとこと

うわ。もうホタルの季節でしたか
ホタルを観に行ったのはもう何年も前、それもかなり郊外まで行った記憶がありますが、住宅地の間近でも鑑賞できるんですね。
それにしても、幼虫の時に蓄えた栄養分だけで繁殖活動を続けるとは恐るべし
私も、ホタルのように、少量の栄養分だけで、誰かに見つけてもらうのを大人しく待っていようかしら。
あ、顧問のことではありませんから、ご心配なく~^^