このところ毎週のように知人たちが自宅に押し掛けてくる。2,3人ならともかく10人前後だから、接待大変だ。何しに来るかといえば、夏バテした体力を回復させるのが目的。ということは単に冷たいお茶やお菓子を出すだけでは満足しない。中には料理の一品持ち寄りというのもあるが、大半はボクの手料理期待している。厚かましいのになると、余った料理を持ち帰るための容器持参というのもいる。

なぜこういうことになったのかといえば、すべての責任ボクにある。ボクは料理が好きだ。それを黙っていればいいのに、ついつい自慢してしまう。伝え聞いた友人、知人らが「そんなに自慢するぐらいなら、オレたちにも食わせろ」となる。いまさら「面倒くさい」なんて言おうものなら、どんな報復を受けるか分からない。ボクは恐怖に怯えながら、包丁を握らざるを得ない。メニューはだいたい固定化してくるが、「今の季節は、こういう食材がシュンだ」とか「ずっと以前に作った料理が美味かった。あれを作ってくれ」とか注文する輩もいる。

つい先日は「焼きビーフンが食べたい」という注文が来た。昔は子供たちによく作っていたが、ここ1,2年はご無沙汰している。果たして美味くできるかどうか。早速、パソコンで調べてみた。いくつもメニューが出てくるが、どうもその気になれない。ということでボク独特のビーフンを作ることにした。まず食材集めだ。貝柱、エビ、シイタケ、タケノコ、きくらげ、それにフト気が付いてシジミも加えた。すべて天日干しカラカラなったものばかりだ。これを一晩以上ヒタヒタの水に漬けこむ

すべてから美味いダシが滲み出てくる。特にシジミのダシは抜群ふとした閃き料理を美味くするコツだ。大きい食材は細い千切りにする。口当たりを柔らかくするためだ。ダシ汁は鶏がらスープに昆布ダシや紹興酒を加えて調合する。味見をしてみると、得も言われぬ微妙な味が口中に広がる。これならみんな納得するはずだ。ビーフンにも一工夫を凝らした。お湯で戻したビーフンを氷水に浸してぬめりを取り、歯ごたえをよくしてやる。ソーメンやソバをゆでた後の処理と一緒だ。これにごま油をよく混ぜ食べやすい大きさに料理ばさみできる。

これで準備は整った。これに先に熱を通しておいた豚肉を加えて、ビーフンにダシをたっぷり含ませる。この日は別の料理も沢山あったので、控えめに作ろうと思ったが、香りに引かれた客たちが「もし余ったら持って帰るから」と強引に作らされた。さてそれから酒宴が延々と続いた。ボクは料理に疲れたので、途中で寝込んでしまった。知人たちがいつ帰ったのか、記憶はない。朝、起きてみると、残った料理はなかった。朝食にしようと思っていたのに、アテが外れてしまった。ちなみにこの日飲んだワイン17,8本だとか。もっとも会費制だったから我が家が破産することはない

さて次の宴会も日程が決まっている。次の土曜日だ。この日はお盆にちなんで、親類縁者20人近く集まるはずだ。新しい料理を考えるのも面倒くさいので、またビーフンでも作るか。

S姉さんのひとこと

シジミ、貝柱、エビetc…。豪勢な焼きビーフンですね!
一晩以上ヒタヒタの水に漬けこんでダシを取ったり、お湯で戻したビーフンを氷水に浸してぬめりをとったり、手が込んでます!!私が作る、フライパンに、肉と野菜とビーフンをいっしょくたに入れて作る焼きビーフンとは大違いです^^;
それにしても、一晩に飲んだワインが17,8本とは、いったい、何人で飲まれたのでしょうか!?私も、今度、ワイン持参で伺いますから、ぜひ、お料理の方をお願いします!もちろん、持ち帰り用のタッパーも持参します!!