ボクは赤ワインをよく飲む。パーティーの時は、特にそうだ。なにせビールや日本酒だと献杯とか返杯とかあって、ややこしい。「この人には献杯するんだっけ」とか考え出すと、サケの味もしなくなる。しかし赤ワインだと、卓上にグラスを置いておくだけで、こうした儀式をしなくてすむ。手抜きと言われればそうだが、そこは許してもらいたい。

もともとボクは日本酒党だった。サケを飲むのは赤提灯の居酒屋に限っていた。新聞記者が洒落た小料理屋やレストランでサケを飲んだのでは、読者の心も分かるまい、という気概もあった。当時は「なにワイン。西洋かぶれの気障なヤツ」と決めつけていた。ところが日本酒の美味さに溺れ、ついつい飲みすぎることが多い。気が付いた時には二日酔いということもしばしば。そこで赤ワインに次第に切り替わっていった。

別にボクは赤ワインが好きなわけではない。最大の原因は、赤ワインに含まれているポリフェノールが血液をサラサラにして、身体にいいと聞いたからだ。さらに脂肪の燃焼を助け、コレステロールを低め、高血圧の予防にも役立つなどと聞くと、ついつい赤ワインに手が伸びていく。正直言うと、ボクはアルコールを飲んでいるのではなく、「薬」を飲用しているだけなのだ。

だからボクは赤ワインの味はさっぱり分からない。はっきり言うと赤ければいいのだ。某シニアソムリエからは「あなたが飲むのは千円前後のワインで十分。高いのを飲んでも味が分かるはずがない」と言われた。それ以来、どんな店に行っても「一番安いワインを」と自信を持って頼む。ある料理店では、料理用のワインを出されたこともある。別の店では、見も知らぬ客の飲み残しを飲まされた。ラベルの剥げた瓶で、どこのワインか分からないので無料でいいというのもあった。どれもボクには美味しく感じられ、満足した。

ところが先日、あるパーティーの余興でワインの味比べというのがあった。時々、テレビでもやっている。この日は一本二万円八百円の赤ワインを飲み比べて、値段を当てるというものだ。まず出場者五人が選ばれた。なんとボクもその一人だった。当然、ボクは固辞した。当たり前のことだ。しかし、ついに許してもらえなかった。どうも笑い者にしたい魂胆がミエミエだ

恐る恐る飲み比べてみると、簡単に高いワインはすぐ分かった。まず、目で見る。奥深い真紅色だ。香りは豊潤で、飲む気を誘う。味も、まろやかでフルーティーで、喉越しも柔らかい。片方は、色は濁り気味だし、香りは若干、カビ臭い。味も苦み走って、ゴツゴツした感じだ。ボクは自信を持って、二万円のワインを示した。

それなのにボクが選んだのは八百円の方というではないか。そんなバカな。ちなみに五人のうち三人ははずれだった。この中には自称、ワイン通で有名な某社の社長もいた。名誉のために言っておくが、このパーティーでみんなが美味しそうに飲んでいたのは八百円の方だった。数日後、別のパーティーに行ったら、数人から「八百円のワイン通」とからかわれた。どうやら間違えやすいワインを選んで飲み比べをやらされたようだ。要するに一種のヒッカケだったらしい。まあ、騙されるのも一興か。

ヤッちゃんのタメ口

ワインを飲んだだと?わ~いい~んだ!! …何?オレ様のジャパニーズジョーク(駄洒落)が分からないだと!ちょっとレベルが高すぎたかな?すまないすまない。

ちなみに、オレ様は酒があまり飲めない!(2・3杯ですぐに顔が赤くなり、ダメになってくる)日本酒の味はもちろん、ワインの味の違いがほとんど分からない。酒を飲むと言うよりアルコールの含まれたものを飲むと言う感覚だから、乾杯以降はもっぱら“サワー”(一番好きなのはグレープフルーツの生絞りサワーだ!)や“梅酒のソーダ割り”。
基本として、柑橘系の味でアルコールの味を弱めていると言う感じかな?そんなオレ様だから、悔しいがワインの味に関しては間違いなく会長より格段に下のレベルにいるから、今回の内容に関しては突っ込みようがないな。
先週のコラムでは「体調(胃)を悪くして救急車…」なんて事を書いていたから、少しは健康に気を遣うだろうと思っていたら、つい先日話しかけた時はすっかり元気になっていて「もう何も気にしていない。普段通りに飲んで食べている」と、ケロッとした表情で答えた。おいおい、もう少し体を労わってやれよ…はっ、そうか。自分の体を労われないような感覚だから、可愛い社員であるオレ様を労われないのか…(汗)