国会では参議院で予算委員会が始まり、立憲民主党は「政治とカネ」を巡り高市総理大臣を追及しました。

　立憲は、政治資金収支報告書の不記載があった佐藤官房副長官の起用を撤回するよう求めましたが、高市総理は「一度任命したものを白紙にするつもりはない」と拒否しました。

立憲民主党　蓮舫参院議員 「他にもこの夏の（参院の）改選で受かった自民党の立派な議員もいる。なぜあえて選挙（改選）をしていない、総理の地元の奈良の佐藤氏を使われたのか」

高市総理大臣 「私の考え方や性格も含めてよく承知してくれていて、私にとって耳に痛いことも直言してくれる存在なので私は深い信頼を寄せております」

　一方で、企業・団体献金を巡って、立憲は改めて規制強化を求めました。

蓮舫参院議員 「公明党が提案する献金の受け皿を都道府県連まで狭める。どうして公明党との連立を解消してでもこの案には乗れなかったのか」

高市総理大臣 「企業団体献金の規制は政治活動の自由に関わる問題であることから、慎重に検討する必要があると思っております」

　立憲は与野党の協議体を立ち上げて議論するよう求めましたが、高市総理は「まず与党内で考え方を整理する」と述べるにとどめました。

　自民党は企業団体献金の透明化を一貫して主張していて、規制強化に向けた動きがどこまで進むか不透明です。