7日、桜が咲く住宅地の近くを猛スピードで駆け抜けたのはクマです。クマ対策がこれまでの「保護」から「管理」に見直されるなか、現場はどう変わったのでしょうか。
■冬眠明けのクマ出没相次ぐ
住宅街にある公園の茂みから突然、現れたのはクマです。猛スピードで駆け抜けていきます。
近くにいる人から逃れるようにクマは公園の奥へ。警察官や市の職員がクマの後を追います。
クマが潜む茂みのすぐ近くは近隣住民の散歩コースにもなっています。
散歩していた人 「恐ろしい。毎日、散歩しているから。こんな身近な所に(クマが)出るのでは、おちおち散歩もできない」
クマが現れたのは福島県のJR郡山駅から約3キロ。住宅街にある「大島自然ふれあい広場」です。
周辺では6日夜からクマの目撃が相次いでいます。
住宅が立ち並ぶ場所にもクマが出没。クマを目撃した住民は恐怖の瞬間を語ります。
クマを目撃した住民 「(Q.クマを見た?)見ました、こんな太っていた。大きかった。怖くて、だって向かって来た。怖い、まさかこの辺で出ると思わない」
クマは草木が茂る公園へ。大きな体を揺らして駆け抜けていきます。
その後、茂みに隠れたクマを盾を持った警察官が捜索します。
姿を見せてから2時間が過ぎたころ、動きが…。
クマを追い払おうとしますが、膠着(こうちゃく)状態が続いています。
■タンチョウと“一触即発”も
暖かい春が訪れ、各地でクマが出没。北海道根室市では珍しい光景が。
橋の近くの岸辺を移動するのはタンチョウです。その先にいるのは大きなヒグマ。
タンチョウが首を振って威嚇するような仕草を見せると、ヒグマは避けるような動きをします。
撮影した人 「クマは湖のほとりを岸辺を右から左に向かって歩いていたところ、タンチョウがクマの方に向かっていった。タンチョウは営巣(巣作り)の時期、『卵やヒナを守ろう』行動が敏感で一番危険を察知するのが早い。それでクマが出て来たから向かっていった感じ」
以前には湖を泳ぐヒグマも目撃。人里の近くで活動するクマが増えていると危機感を抱いています。
撮影した人 「クマの目撃情報はすごく多い。クマと人間の距離があまりにも近いと、出会い頭でびっくりしてクマも向かってくる」
■「保護から管理」どう変わる?
冬眠明けのクマが増える春。環境省はクマ対策のガイドラインを約4年ぶりに改定しました。
基本方針を、これまでの「保護」から個体数の減少などの「管理」へと見直しています。
■「管理捕獲」の現場に密着
山形県小国町の山で双眼鏡をのぞくハンターたち。探しているのは冬眠から明けたクマです。
小国猟友会 木村慶政さん(75) 「視界が悪くて見えない」
7日、クマ対策の最前線である「春期管理捕獲」の現場に同行しました。
クマの個体数を減らして管理するための取り組みです。
小国猟友会 木村慶政さん 「今だと姿が見える、冬眠明けのクマが。だから今の時期にクマ狩りをする」
山の雪が溶けて木々の葉が芽吹く前の今の時期はクマを見つけやすいといいます。
小国猟友会 木村慶政さん 「山奥の葉が青くなれば全然、見えない」
6日はクマ1頭見つけて銃で駆除したといいます。
ただ、保護から管理への方向転換に立ちはだかるのはハンターの高齢化です。
小国町猟友会 斎藤勉さん(73) 「40歳くらいまでは山を走ってクマを追い掛けていた。今はそんな体力はない」
小国猟友会 木村慶政さん 「最近、山に入る人が少なくなった。それで(クマが)里へ下がってきて、取る人がいなくなると(クマが)増えてどうにもならない」
今後、クマにより被害を減らすため、次世代のハンター育成にも力を入れているといいます。
小国猟友会 木村慶政さん 「若い人たちを育てて、クマを捕獲してもらうために我々が指導をして頑張っている」









