箱根を訪れる観光客はコロナ禍以降、右肩上がりを続けています。その状況を支えているのがインバウンドですが、その外国人観光客も狙った新たな動きが20日から始まります。
■箱根“茶”テーマに遊覧船 きょう就航
包み込むような柔らかな光に満たされた空間に凛とした輝きを放つ“黄金の茶室”。目に映るすべてに和が息づいています。 実はここ、箱根・芦ノ湖に浮かぶ遊覧船です。外国人観光客を意識した新たな水上のおもてなし観光が始まりました。
インバウンドの起爆剤となるのでしょうか。
20日に就航したのは「箱根遊船大茶会」。
テーマは欧米でブームとなっている「お茶」で、外観から船内まで日本の美を随所に取り入れています。
外国人観光客には日本の文化を、日本人は非日常の空間を体験できます。
オーストラリアから初めて日本にやってきたという親子。もちろんお茶も初めてです。
父親 「苦くないですね」 息子 「口当たりがソフトでたくさん飲めそうです」
■外国人「エレガントで特別感」
黄金の茶室は静けさと上品さを演出し、移動時間そのものを特別な体験に変えます。
アメリカから来た夫婦 「金色が美しい。特にこの茶室はエレガント」
オーストラリアから来た女性 「あそこに草花も見えるし、音楽も日本です。すべての雰囲気が日本です」
4つの港に立ち寄るクルージング。船上からの景色も見どころです。
晴れた日には芦ノ湖の向こうに雄大な富士山が姿を現し、訪れた人の時間をそっと止めます。
この場所、この瞬間でしか出会えない風景。写真や動画を撮ればSNS映えする一枚になるのも魅力です。
20日はあいにくの天気でしたが、男性はデッキに出て撮影。和の景色に感動していました。
ブラジルから来た男性 「とても美しい眺めです。日本はとても美しい」
オーストラリアから来た女性 「とても美的でとてもきれい」
日本の自然、文化、そして上質な時間。水上から届ける日本ならではの魅力。この新たな観光の取り組みが観光客増加の鍵を握る船出となりそうです。









