
熊本城の二の丸広場で、台湾伝統の「辦桌(バント―)」が開かれ、およそ100人が招待されました。
辦桌 バント―とは?
バント―とは、野外に設けられた会場で、結婚披露宴などの特別なお祝いを行う宴のこと。台北駐福岡経済文化弁事処の陳銘俊処長によると「豪華な料理を大勢で囲んで食事を楽しむ、台湾人にとって特別なもの」だそうです。

当日、熊本城二の丸広場には、赤いランタンで装飾された屋外宴会場が設営されました。熊本県の木村知事や熊本市の大西市長、サラマンダーズの選手やメディア関係者など招待されたおよそ100人が10の円卓を囲みます。

料理は、ミシュランシェフの蔡瑞成さんをはじめ、台湾の俳優陣が担当。熊本県産の車エビや高菜などを使った全10品です。
はじめに登場したのは「王梨思慕拍魯麵」。カツオのような魚介のだしがきいたとろみスープにエビやキノコなどの具材と麺が入った麺料理。パイナップルも入っているそうで、甘酸っぱくクセになるお味です。
私のテーブルでは、台北駐福岡経済文化弁事処の陳処長が、料理を紹介しながら出席者にふるまってくれました。

「五柳枝煮思慕魚」は、台湾で有名なサバヒーという白身魚を揚げて、甘酢あんで仕上げた祝宴では定番の料理。222本あるといわれるサバヒーの骨をシェフや俳優陣らが1本1本抜いて作ったそうです。

「豐肉筍干油菜花」は、いわゆる豚の角煮料理。厚さ10センチほどありますが、口に入れるとほどけるやわらかさで、絶品でした。
台湾の言葉で「おいしい」は、「好食(ホージャー)」と言うそうです。熊本県の木村知事も「真好食!(とてもおいしい)」と笑顔をみせていました。
バント―定番「持ち帰って下さい!?」

屋外でおいしい料理を大勢で囲み、ゲームやショーを楽しむ。バント―では、ほかにも、定番のものがあります。
それが赤色のプラスティック製の椅子。しかも、宴会が終わると、これを持ち帰るそうです。

「みなさん、椅子は持って帰ってください。そうでないと、私たちは台湾に送り返さないといけません」
会場では、そんな呼びかけがあるほど。せっかくなので、ちゃんと持ち帰りました。
熊本城でバントーが行われた日は、風が強く、肌寒さが残る気候でしたが、あたたかいおもてなしで、楽しく過ごすことができました。
今回開かれたバント―は、三立電視台など台湾のテレビ局3社のリアリティ番組「請世界吃卓(台湾バント―料理を世界へ)」の企画。シドニー、熊本、ニューヨーク、台北の4都市のランドマークでバント―を開催して、台湾文化を世界に発信しようという趣旨で、崔長華プロデューサーは「TSMCの進出やくまモン、台湾からの観光地としての知名度から熊本を選んだ」と話していました。

世界4都市で収録された番組は、台湾で6月から放送された後、三立電視台のYouTubeでも公開されるということです。















