日本銀行は6会合連続で追加利上げを見送り、政策金利を0.5％程度に据え置きました。植田総裁は来年の賃上げ動向などを見極める意向を示しました。

日本銀行　植田和男総裁 「緩和度合いの調整を行うまでにもう少しデータ等の確認をしたい」

　日銀は2％の物価安定目標が実現する確度が高まれば利上げする方針ですが、植田総裁は「見通し実現の確度は少し上昇した」と述べました。

　その一方で、来年の春闘に向けた労使交渉の姿勢など企業の賃上げ動向を見極める意向を示しました。

　会見を受けて、市場では年内の利上げが遠のいたとの受け止めなどから、円相場は一時、1ドル＝154円台と今年2月以来の円安水準になりました。