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2025年12月16日 08:30
一年の無病息災を願う「春の七草」 正月の縁起物「七草かご」出荷始まる

 1年の無病息災を願い、正月の縁起物として用いられる「七草かご」の出荷が始まりました。

 東京・江戸川区の「植重農園」では、新春を祝う縁起物として春の七草を寄せ植えした観賞用の「七草かご」を、40年ほど前から年の瀬に販売しています。

 春の七草は、新しい年の初めに若菜をかゆに仕立てて食べて、無病息災を祈ります。

 農園では地元ゆかりの江戸東京野菜「亀戸大根」「金町小かぶ」を使い、9月に種をまいて、栽培方法が異なるそれぞれの七草を手間暇かけて栽培しています。

 鉢植えの土には、真冬の雪に見立てた真っ白な石が敷かれます。

 今年は猛暑が続いて生育にも影響が出ましたが、例年通りの時期に出荷できました。

植重農園 首代一重代表 「春の七草を長持ちさせるために根付きで鉢に植えて、それを籠に入れて出荷しています。今年は夏やっぱり暑くて、若干生育の悪いものもあったんですけど、なんとか7種類そろって、今植えているような形ですね」

 「植重農園」では、大小合わせて、およそ2000鉢の「七草かご」を生産していて、全国に向けた出荷作業は12月下旬まで続く見込みです。