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2025年12月18日 23:30
「力がフッと緩んだ」旧統一教会“念書”は無効…6480万円の賠償命じる判決

旧統一教会への高額献金をめぐり、元信者の遺族が賠償を求めた裁判で、東京高等裁判所は、教団側に6400万円あまりの賠償を命じる判決を言い渡しました。

旧統一教会に1億円以上の献金をした元信者の女性の遺族は「返還請求をしない」などとした念書は無効だとして、教団側に賠償を求めていました。

1審と2審は、念書の有効性を認めて訴えを退けていましたが、最高裁は、去年、念書を無効と判断し、教団による献金の勧誘の違法性についても、審理を東京高裁に差し戻していました。

高裁は18日の判決で、「勧誘のあり方として、社会通念上、相当な範囲を逸脱する」として、教団側に6480万円の賠償を命じました。

原告の女性 「裁判に対しての不信、不安。そういうものが、ただただ大きくなる感じだった。直前まで本当に、どんな判決が出るんだろうという緊張感で。その力が、フッと緩んだ感じ」

教団側は「判決の内容を精査して、今後の対応を検討する」としています。