
甲子園の大舞台を目指して、練習に励んでいる熊本の学童軟式野球チームがあります。
厳しい寒さのなか、元気に練習している「熊本ブルーマーリンズ」。ミズノ・ドリームカップ熊本県予選を勝ち抜き、8月の全国大会でベスト8に進出。20日からFINALラウンドに臨みます。

「今年のチームは、打って勝つを目指しています」と語る古谷博継監督。柱となるエースの中村誠亮投手は、キレのあるボールと抜群のコントロールで相手打線を抑えます。攻撃面では、長打力が魅力の迫内煌汰郎主将を中心に得点を重ねます。

日本一をかけたFINALラウンドに、選手たちには「特別な思い」があると言います。
迫内煌汰郎主将
「去年の先輩たちは、あと一歩足りず負けてしまって、僕たちもとても悔しかったので、最高の場所で最高のプレーがしたい」
中村誠亮投手
「絶対に勝って、甲子園球場で優勝したいです」
ミズノ・ドリームカップは、準決勝から聖地・甲子園で開催。ブルーマーリンズは、去年も出場しましたが、あと1勝のところで敗れ、甲子園での試合は叶いませんでした。
去年の悔しさを胸に先輩たちの分まで、甲子園へ。練習にも熱が入ります。
なかには、約200倍の選考を勝ち抜き、「福岡ソフトバンクホークスジュニア」にも選ばれたショートの髙本琉希也選手も。

髙本琉希也選手
「絶対に甲子園で試合をして、みんなでマウンドで1を立てられるように頑張りたい」
今年、左打ちに転向したそうですが、この日の練習でも、外野を超える鋭い当たりを連発。マウンドにあがれば、小学6年生の平均球速を10キロ以上も上回る最速115キロのストレートを投げ込みます。

古谷博継監督
「今まで指導してきた中で、ちょっといなかったような、肩の強さだったり、打撃のセンスだったり、素晴らしいですね」
髙本選手が自信を持っているのが、内野の守備です。二遊間の難しい打球も、うまくさばきます。どの位置からでもアウトにできる肩の強さも武器の一つです。
「将来の夢はドラフト1位で全球団から指名を受ける選手になりたい。守備範囲が広い、守備が持ち味の、どんな打球でもエラーをしない選手になりたい」と語る髙本選手。チーム一丸で聖地での躍動を誓います。
「甲子園で日本一取るぞ!おー!」













