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2025年12月20日 17:52
12月も被害があとを絶たず 罠にかかったクマに襲われ…男性死亡 宮城・大和町
今年も残すところ10日あまりとなりましたが、依然としてクマによる被害が後を絶ちません。宮城県では20日朝、ハンターの男性が死亡しました。罠にかかったクマに襲われたとみられます。
■罠にかかったクマに襲われ…男性死亡
年末ですが…出没が相次いでいます。
通報があったのは、午前8時すぎのことでした。
110番通報 「猟友会の人が倒れている」
現場は宮城県大和町の山林。加藤光男さん(89)が頭に傷を負った状態で倒れているのを地元の猟友会のメンバーが発見し、その後、消防が死亡を確認しました。
男性が見つかった時、近くには1頭のクマが…。イノシシ用のワナ、いわゆる「くくりワナ」にかかっていたそうです。
去年、岩手県内で撮影された映像。獣の足をワイヤーでくくり捕獲する「くくりワナ」にクマがかかっていますが、激しく動き、撮影者を威嚇してきました。さらに…。
先月、仙台の住宅街に出没したクマです。こちらも柿の木に仕掛けられた「くくりワナ」にかかっていますが…ワイヤが伸びる範囲で動き回っています。
本来、クマの捕獲に使われるのは獣を餌(えさ)などでおびき寄せ、閉じ込める「箱ワナ」です。
「くくりワナ」は、イノシシやシカなどを捕獲するために使われるものですが、今年はクマがかかってしまうケースが頻発しているのです。
大和町に設置された「くくりワナ」は長さ2メートルから3メートルのワイヤ状のもので、クマはその範囲内で動ける状態で見つかりました。
通報からおよそ2時間後に猟友会によって駆除されています。
ワナを設置したのは地元出身のハンターである加藤さんとみられていて、警察は加藤さんが「くくりワナ」にかかったクマに襲われた可能性があるとみて詳しく調べています。









