アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)のウォーシュ議長から、利上げの可能性を示唆する発言が出ました。この発言が日本経済へ与える影響とは。
■一時1ドル160円に…今後は
これまで「語らぬ議長」と言われてきたウォーシュ議長の発言に、マーケットが驚きました。
FRB ウォーシュ議長 「物価上昇率が目標に向かっていると確信できなければなりません。そうでなければ我々にはやるべき仕事がある」
経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演したウォーシュ議長。インフレが高止まりを続ける場合には、利上げも辞さない考えを示唆しました。
発言を受け、市場では早期の利上げ観測が強まり、円安が進行。日米が協調して為替介入に踏み切った7月末以来、およそ1カ月ぶりに1ドル=160円台をつける事態となりました。
■FRB議長“発言”で日本経済は
「語らぬ議長」の発言によって、日本経済にどんな状況が出てくるのでしょうか。
進藤潤耶経済部デスク 「この会議は、アメリカの金融政策の方向性が示唆される重要な機会として世界の市場関係者が注目していました。ただ、ウォーシュ議長はそうした『示唆』には否定的で、今回は何もヒントは得られないだろうと思っていた。ところが物価について一歩踏み込んだと受け取れる発言をしたことで事前の期待が低かった分、市場は強く反応しました」
「特に日本経済に影響すると考えられるのは、外国為替市場で進んだ『円安』です。いま日本は原油価格の高騰や円安などもあり、物価上昇圧力の高まりが警戒されています。市場はその圧力を弱めることにもなる『利上げ』を日銀が9月半ばに決断すると見込んでいるが、今回の発言が結果として日銀の『利上げ』の後押しになったという声もあります」
「そして月曜日からは各国の財務担当閣僚や中央銀行の総裁らによる会合が開かれます。日本からは片山財務大臣と植田日銀総裁が出席しますが、そこでベッセント財務長官との個別会談もあるのではないか、1カ月前には協調して過度な円安阻止の介入をしたばかりの両国が、円相場や日本の金利の動向を巡って意見交換するだろうと市場関係者はみています。月曜日の円相場がどう動くかは注目です」









