テレビ朝日では「未来をここからプロジェクト」の一環でSDGs企画をお伝えしています。1日は「海の豊かさを守ろう」です。水中ドローンを使って海藻が吸収する二酸化炭素の量を測定し、取引に活かす世界初の取り組みが始まっています。
■“世界初”水中ドローンで測定
海の中を進む小さなドローン。海藻が吸収する二酸化炭素を“測る”新たな調査です。
神奈川県三浦半島の城ヶ島。地元の漁業者が「藻場」を守っています。
神奈川県いのち・未来戦略本部室 科学技術グループ リーダー 和田大次郎さん 「(神奈川県は)過去30年間で藻場自体は半分以下に減っております」
藻場は生き物のすみかであると同時に、二酸化炭素を吸収する「海の森」でもあります。
こうした二酸化炭素を数値化し、「価値」に変えるのが「ブルーカーボンクレジット」という制度です。
吸収量に応じて「クレジット」を発行することができ、その売り上げは藻場を守る漁業者の活動に使われます。
ただ、船を出して潜水士が測定する手法が主流のため、コストが課題でした。
和田大次郎さん 「(測定は)天候に左右されたり労力がかかる」
そこで今回、水中ドローンだけで「藻場」を測定する方法が生み出されました。
和田大次郎さん 「測定ポイントまで自律してドローンも行って測定するというのを検証できました。これをブルーカーボンのクレジットとして実証するというのは(世界)初になります」
このクレジットの購入を予定しているのが、城ヶ島で陸上養殖を行う成澤さんです。
巴商会 成澤桂さん 「電気由来のCO2(二酸化炭素)というのがどうしても発生します。(二酸化炭素を)極力排出しない方向で考えて、最後に切り札がブルーカーボンクレジットということになる」
業者はどうしても排出してしまう二酸化炭素の量を、クレジットを購入した分だけ相殺することができるのです。
成澤桂さん 「(クレジットを)地産地消という形で使わせていただきたい」
海が吸収した二酸化炭素を価値に変え、その価値を再び海へ。“二酸化炭素の地産地消”を目指します。
二酸化炭素の「排出」と「海の保全」の両立を地域で目指していく取り組みでした。今回のクレジットは、来年1月の発行を目指しているということです。









