「日本と台湾の架け橋に」菊陽町に台湾料理店をオープン 25歳男性の挑戦

菊陽町原水のアパート2階に台湾料理が楽しめるお店があります。
名前は「其中之一(そのなかのいち)」。
店を切り盛りするのは、北條琢人さん(25)。台湾の大学に4年間留学した経験があり、中国語も堪能です。

TSMC熊本工場の進出をきっかけに、菊陽町周辺に台湾出身者が増えていることを受けて一念発起。2024年9月、店をオープンしました。

「台湾っぽいかな」と、赤と緑を基調とした店内は、おしゃれな印象。「くまパワ+(1月18日放送)」のロケでおじゃました1月は、まもなく台湾の旧正月ということもあり、華やかな飾り付けもありました。

1番人気は、台湾グルメの定番「魯肉飯(ルーロウハン)」。
外食文化が盛んな台湾で「早い・安い・美味しい」3拍子が揃った料理で、琢人さんも留学時代は週2~3回食べていたとのこと。
日本人にも食べやすい味付けにしているそうですが、台湾から取り寄せたスパイスで煮込んだ豚肉は本格的な味わいです。
ほかにも「豚巻き季節野菜と小籠包のせいろ蒸し」などが味わえます。

オープンから3カ月あまり。台湾から熊本へ移住した家族連れが来店することも増えてきました。
台湾ではティータイムの文化があることから、おやつとして、TSMCの社員からデリバリーの注文が入ることもあるとのこと。スイーツの「豆花」や「ジーパイ」(台湾の唐揚げ)が人気だそうです。

台湾の友人やTSMCで働く知人にも相談しながら、メニューの改良を進めているという琢人さん。今後、季節ごとのメニューも開発していく予定で「日本と台湾の架け橋になりたい」と夢を語ります。