16年ぶりに新リーダー誕生です。熊本県の木村敬新知事が16日、就任しました。
大勢の職員に出迎えられる中、県庁プロムナードに置いた扉から初登庁した木村知事。就任式では、「野菜を売る人、牛の世話をする人、そうした方々のために全力で頑張るのが、私達熊本県庁職員だと私は思っています」と語りました。
木村知事が描く熊本の未来とは―
Q初日を終えて
「緊張感がありますし、職員も、私の一挙手一投足を見ているので、パリっとすごして、緊張感に包まれました」
Q球磨川流域の治水対策について
「18日、五木村と相良村を訪問して、お互いの相互理解を得る取り組みを始めたい。長年、ダム問題で苦労されてきた中で、これからの振興策について、しっかりと現場のみなさんと話していきたい。それぞれの市町村と向き合っていきたい」
Q旅行助成事業めぐる問題について
「第三者委員会の提言をいただいた段階。どこまで県が返還を求めたお金が違法性があるかなどは、これから少し精査していく必要があると思っています。ただ、第三者委から、旅行会社の名誉を回復すべきだという提言をもらったので、しっかりと対応していきたい」
Q就任式での発言の意図は
「静岡の県知事の発言には、強い憤りを感じています。県職員、行政の職員は、本当に汗水たらしている人のためにあるべきです。それを上から目線で、ああいう発言するのは許せないという思いから、私たち熊本県職員は、現場にいる1人1人の県民と向き合って、みなさんを支援していく行政をやっていきたいという思いを込めて、エールを県職員にとばしました」
Q稼げる農林水産業どうする
「熊本の産物がなぜおいしいのか、体にいいのか、ちゃんと表示してアピールしていく必要があります。その上で、熊本出身のシェフらと協力して、熊本のものを使うとこんなに素晴らしいものができるんだということを、県内外、海外に見せていくことで、熊本県のものが5円でも10円でも高くなる、食の都・熊本県をつくっていきたい」
Q理想のリーダー像は
「県民が主人公、これにつきる。行政マン、知事が存在感だすことに意味があるのではなくて、1人1人の県民が主人公の県政、そういう頑張っている県民をプロデュースしていく、光をあてていく。いま弱い立場にあるかもしれないけど、ものすごい力を持っている県民がいっぱいいますので、そういう方々が主人公になるような県政運営していきたいと思っています」