国連で、北朝鮮の人権侵害を非難し、すべての拉致被害者の即時帰国を求める決議案が21年連続で採択されました。

　19日、国連総会の人権問題を扱う第3委員会で採択した決議は、北朝鮮による深刻な人権侵害に深く懸念を示し、すべての拉致被害者を即時帰国させるよう求めています。

　共同提案国の日本は「拉致被害者と家族が高齢化するなかで、緊急の人道問題として解決されねばならない」と訴えました。

　一方で、北朝鮮側は「我が国の尊厳を傷付ける、不純な意図に基づく文書だ」と反発しました。

　国連総会の委員会で同様の決議案が採択されたのは21年連続で、来月の本会議で正式に採択される見通しです。