インフルエンザの感染が例年にない早さで拡大しています。大正製薬などが、「血糖が高め」「睡眠不足」など、インフルエンザにかかりやすい5つのタイプを発表しました。
■インフル拡大 39℃の高熱
今週に入り、インフルエンザに感染する人が増えています。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「毎週、前の週の同じ曜日の感染者数を上回る。常に過去最多の感染者数を塗り替えていく。感染者数が急速に増加しています」
オンライン診療を行うコールセンターにも患者が殺到。平日は100人、休日には200人ほどが受診しています。
みてねコールドクター 小児医療アドバイザー 風間尚子医師 「今、一番つらい症状は何ですか」
患者30代 「発熱です」
風間医師 「(患者数は)去年の40倍ですね」
20日に東京都が発表した感染者数は、16日日曜日までの1週間で1万8707人。ここ1カ月ほどで感染者が急増しています。去年と比べると感染拡大が1カ月ほど早まっているのが分かります。
猛威を振るっているのがA香港型で、およそ85.9%を占めています。伊藤院長によると、高熱や頭痛、のどの痛みといった症状が急激に現れるのが特徴です。感染した人は次のように話しました。
インフルエンザA型感染者 20代男性 「39.2℃まで上がったのは結構しんどかったんですけど、でもその他にせきがしんどかったですね。夜なかなか寝られなかったり、何度も起きたりした。なかなかこのせきもまだ長引いているので、せきが一番しんどかったかなと思います。もう二度とかかりたくないです」
■かかりやすい「5つのタイプ」
感染者が相次ぐなか、20日、弘前大学と京都大学、大正製薬は、インフルエンザにかかりやすい5つのタイプを発表しました。
「血糖が高め」「肺炎にかかったことがある」「睡眠不足」などです。特にこの3つの特徴が重なる人は、発症リスクがおよそ3.6倍に跳ね上がることが分かりました。
急激な感染拡大の背景には、変異株が影響している可能性を指摘する医師もいます。
けいゆう病院 感染制御センター長 関由喜医師 「実は北半球で一番流行が早かったのがイギリスなのですが、A香港型のいわゆる変異株が出ているという報告があります」 「小児ですと、いわゆるインフルエンザ脳症になってしまう可能性もあり、重症化する可能性もありますし、高齢者の方だと、細菌性肺炎と合併してインフルエンザ、プラス肺炎ということで、入院が必要ということがあるので。要注意すべきは乳幼児と高齢者」
(「グッド!モーニング」2025年11月21日放送分より)









