南アフリカを訪問していた高市早苗総理大臣は、G20サミットを終えて帰国の途に就きました。日中の両首脳が出席したものの会話はなく、日中関係の改善は長期戦を覚悟する声も出ています。
■小泉防衛大臣が“最前線”視察
台湾有事を巡り、日中間に緊張が高まるなか、小泉進次郎防衛大臣は23日、その最前線となる沖縄県の石垣島や与那国島を訪問しました。
台湾から110キロしか離れていない与那国島には、ミサイル部隊の配備計画があります。
「(Q.与那国島へのミサイル部隊の配備は、地域の緊張を高めないか?)島の安全を守るための部隊であり、配備によって我が国への武力攻撃そのものの可能性を低下させることができると考えており、地域の緊張を高めることになるという指摘はあたらないと考えています」
台湾有事の際、与那国島が担う防衛戦略上の役割を問われるとこう答えました。
「台湾有事という仮定を前提にした質問については、答えることは差し控えたい」
■高市総理「日本は対話オープン」
同じころ、高市総理は南アフリカで開かれたG20サミットの最終討論に臨みました。
「現在、重要鉱物の輸出管理について国際社会の懸念が高まっています」
中国によるレアアースの輸出規制を念頭に、安定供給に向け各国の連携を呼び掛けました。
焦点だった李強首相との接触はありませんでした。
「中国とはあらかじめ調整は行っておりません。今回のG20サミットでは、李強首相と会話する機会はございませんでした。我が国としては中国とのさまざまな対話について、オープンでございます。扉を閉ざすようなことはいたしておりません」
高市総理は「日中間に課題や懸念があるからこそ、理解や協力を増やしていくべきだ」と強調しました。
「その中で当然、我が国として主張すべきことは、主張していくということが大事でございます」
ある外務省幹部は、日中関係の改善まで「年単位になるのではないか」と話すなど長期戦を覚悟する声が聞かれます。
(「グッド!モーニング」2025年11月24日放送分より)









