現職と新人が争い、得票数が同じとなった茨城県神栖市長選挙で、26日に票を数え直す異例の再点検が行われました。
■市長選で決選くじ引き
街全体が霧に包まれた茨城県南東部の神栖市。市長選挙の結果を覆う霧は晴れたのでしょうか。
今月9日に投開票が行われた市長選には、3選を目指した現職の石田進氏(67)と新人で元市議会議長の木内敏之氏(64)の2人が立候補しました。
ところが、得票数が2人とも1万6724票と全く同じ票数となり、くじ引きの結果、木内氏が当選しました。
あれから2週間以上が経った26日。敗れた石田氏側からの異議申し立てを受け、3万3667票を数え直す再点検が行われました。
市民が見守るなか、5時間近くに及んだ確認作業。職員がすべての票を数え直した結果…。
「木内敏之、1万6724票。石田進、1万6724票。無効票、219票。開披再点検の結果、投票数の移動はありません」
結果は変わらず。今後、正式な手続きを経て、木内氏の当選が確定する見通しです。
■再点検の結果受け2人は
神栖市民からは次のような声が聞かれました。
80代 「びっくりした。それで(投票再点検が)新聞に載ったから、きょうやるよって」
20代 「公平な審査で、そういう結果になったのであれば、特に問題はないかと」
70代 「1票の重さが証明されたような気がする。選挙に行く人が多くなれば良いかなと思う」
再点検の結果を受けて、2人は次のように話しました。
木内氏 「同じ結果が出たということで、正直言ってほっとしている。日本一ラッキーな市長として、そして日本一人気のない市長として、頑張っていきたい」
石田氏 「また同数だった結果を受けて大変驚いている。後援会の皆さんと相談しながら、あすには(今後の対応を)決めたい」
(「グッド!モーニング」2025年11月27日放送分より)









