高市早苗総理大臣が就任後初となる党首討論に臨みました。立憲民主党の野田佳彦代表は政権発足後から加速している円安について「高市円安」としたうえで、「物価高を助長していく」と厳しく指摘しました。
■「放漫財政ではない」高市総理
野党党首が手ぐすね引いて待ち構えるなか、高市総理は笑顔で登場。まず向き合ったのは、立憲民主党の野田代表です。
野田代表 「21.3兆円、極めて規模の大きい経済対策」
野田代表は経済対策の規模が大きすぎると批判。これが金利の上昇につながっていると指摘しました。
野田代表 「経済対策を含めて“放漫財政”に対する(市場からの)警鐘ではないか」
高市総理 「“放漫財政”という指摘は決して当たらない。私は割と柔軟で素直なのがいいところなんです」
高市総理は笑顔を交えながら続けます。
高市総理 「野党の皆様からいろいろな意見をもらった。特に物価高対策。『これじゃ足りない』『十分じゃない』とか、いろんな意見をもらい、かなり取り込んだ」
野党の要望も盛り込んだ結果だとかわしました。
■円安「必要な手立て」高市総理
財源の不足分として発行する国債は昨年度のおよそ6兆7000億円に対し、今年度は11兆円以上に膨らみますが…。
高市総理 「経済の財政の健全性という観点から言えば、今年度の当初予算と補正予算の国債額は、昨年度より低くなる見込み」
本予算と補正予算のトータルで見れば、財政規律は緩んでいないとアピールしました。
野田代表 「円安もあるのではないか。明らかに『高市円安』的な流れだ。円安は物価高を助長していく」
高市総理 「さまざまな状況を見ながら、政府として必要な手立てを講じる。『高市円安』なのかどうか分からないが、しっかりと注視していく」
■年収の壁「約束は?」高市総理返答
国民民主党の玉木雄一郎代表が迫ったのは、自民・公明と三党合意した「年収の壁」の引き上げです。
玉木代表 「178万円を目指して引き上げる。しっかり守ってもらえるか」
高市総理 「さまざまな工夫をしながら、一緒に関所を乗り越えていこう。所得控除も合わせて考えながら、共に目的を達成していく。そうであれば、大いに賛成する」
玉木代表 「かなり認識を一致させることができた。3党合意の実現に向け、関所を少し越え始めた」
玉木代表は「年収の壁」が進展すれば、高市政権への協力の度合いを高めると明言しています。
(「グッド!モーニング」2025年11月27日放送分より)









