時速268キロでポルシェを運転し、夫婦を死亡させた男。法廷で「常軌を逸する異常な高速度」と指摘した検察側の求刑は。
■一部否認 男が法廷で語る
夫婦の命を奪ったのは時速260キロオーバーの“無謀な運転”。事故は2020年に首都高速の湾岸線で発生しました。
彦田嘉之被告(56) 「一瞬ではありますが、私の中ではスローモーションのようにものすごく長く感じ、その間ひたすら後悔があった」
今月16日、横浜地裁でこう述べたのはポルシェを運転していた彦田被告です。
彦田被告は制御困難な高速度でポルシェを運転するなどして事故を起こし、夫婦2人を死亡させた危険運転致死の罪に問われています。
検察側は被告の車が制御できないほどの高速度で走行した結果、前方の被害者の車を回避できずに衝突したと主張していますが…。
彦田嘉之被告(初公判から) 「制御困難な進行をしたことはありません」
当時、助手席の息子にポルシェの性能を見せるため速度を上げて走っていたとされる彦田被告。時速は約200キロから268キロに到達していたといいます。
彦田嘉之被告 「コロナの自粛中、いくら道路がすいているとはいえ、常識では考えられないスピードで走行したことが原因と考える」
運転中、速度の表示を見たか問われると…。
彦田嘉之被告 「見ていません。スピード表示に目を落とすのは、かなり視線を変えることに近い」
16日の公判で検察は懲役15年を求刑。対する弁護側は「無謀な速度だけでは危険運転に値しない」と主張しています。
被告は次回の判決を前に後悔を口にしました。
彦田嘉之被告 「大幅な速度超過は自制心のなさがあったり、深く反省しております。事故直前、今まで経験がなかった、これが事故を起こしてしまうということかと恐怖と絶望を味わった。被害者、夫婦の姿を見て、さらに事の重大さを感じ、後悔致します」









