老夫婦が家に火を付けられ、現金2600万円を奪われた事件。放火や強盗殺人未遂などの罪に問われている、野村証券の元社員の男の裁判が始まりました。
■野村証券元社員 一部否認
80代の夫婦を殺害しようとしたのか。大手証券会社に勤めていた梶原優星被告(30)の初公判。
梶原優星被告 「殺害しようとは考えていなかった」
広島市の住宅から上がる白い煙。事件が起きたのは、おととし7月のことでした。
この家に住んでいたのは、80代の夫婦。この日、野村証券の営業担当者との会食が行われていました。
その担当者が、当時社員だった梶原被告です。
会食の席で睡眠薬を酒に混ぜて妻に飲ませ、昏睡(こんすい)状態にしたうえで現金およそ1800万円を奪ったとされる梶原被告。その後、住宅に火を付けて殺害しようとした罪などに問われています。
梶原被告はこの数日前にも複数回にわたり、80代夫婦の住宅から現金を盗んでいたとされ、被害総額はおよそ2600万円に上ります。
事件を巡っては、野村証券の社長が謝罪。今も「可能な限り被害者の方に寄り添い、誠意をもって対応している」とコメントしています。
事件からおよそ1年半の時を経て始まった裁判。
検察側は冒頭陳述で、梶原被告が個人的に行っていた投資で、事件のおよそ4カ月前には損失が2000万円を超えていたとしたうえで…。
検察側 「被告は投資によって多額の損失を出したことから、顧客の現金を奪って証拠を消すために放火しようと考え、殺害も意図していた」
事件のおよそ1カ月前には、梶原被告がインターネットで「睡眠薬 絶対起きない」「放火犯が逮捕」などと検索していたことからも、計画的な犯行だったと指摘しました。
一方の弁護側は、現金を盗んだことや放火したことについては認めたものの、妻への殺意については否認。
弁護側 「火を付けたのは被害者が現金を入れていたバッグがあった押し入れを燃やそうとしただけで、殺害しようという意図はなかった」
睡眠薬を飲ませた理由については…。
弁護側 「妻が元気だったので、金を盗るのがばれないように、動きを遅くするために睡眠薬を飲ませた」
裁判は今月6日を含めて6回開かれ、判決は来月3日の予定です。









