ホーム
2026年2月11日 19:17
“生類”から読み解く石牟礼道子さんの世界観「不知火忌」にしのぶ

 「苦海浄土(くがいじょうど)」などの作品で知られる作家・石牟礼道子さんをしのぶ「不知火忌」が開かれました。

 水俣病を描いた「苦海浄土」や、島原・天草一揆をテーマとした「春の城」などで知られ、2018年に90歳で亡くなった石牟礼さん。命日に合わせて毎年2月に開かれる「不知火忌」は、墓碑の残る熊本市東区の真宗寺であり、親交のあった人たちが生前をしのびました。

 京都大学人文科学研究所の藤原辰史教授が、さまざまな生き物を表す「生類」という言葉をキーワードに、石牟礼文学の世界観を読み解きました。

「ぐるりと恐ろしいほどに生類がつながっているという感覚は、私は石牟礼道子文学の基本にあると思います。私はこのような生き物の際限のない連鎖に、自然の美しさ、綺麗さというよりは、自然が本来的に有している底なし沼の恐怖を感じずにはいられません」

この記事の写真を見る