
東日本大震災の翌日に全線開業…九州新幹線15年 眠っていた車両が“復活”
2026年3月12日
熊本地震からまもなく10年。被災した九州新幹線「つばめ」が新たな使命を担い、冒険の旅に出ました。
29日、熊本港から出航したのは、新幹線「つばめ」。10年前の熊本地震で被災した車両です。

2016年4月、熊本地震の影響で、走行中の「つばめ」が脱線しました。車両やレールを支える土台も損傷し、走ることができなくなり、その後、JR九州の熊本総合車両所に保管されていました。
九州新幹線全線開業15周年と熊本地震から10年の節目に合わせ、JR九州が感謝の気持ちと震災の記憶を伝えるためプロジェクト「つばめの大冒険」を企画しました。

29日は、およそ1000人のファンが見守るなか、全長25メートル、重さ30トンの車両が吊り上げられ、船にのせられました。
集まったファンらは、出発を前に吹奏楽団の演奏や記念撮影を楽しみました。
「新幹線が走りだした時も、すごく勇気づけられた九州が。このタイミングで前に進めるかなみたいな感覚があります」
「(地震の記憶がない)下の世代の人たちにも感じてもらえるのがうれしい」
JR九州・古宮社長
「正直地震で脱線した車両を使うことがいいのか悪いのか、そこから議論しました。ひとつの復興のシンボルじゃないですけど、これから前を向いていこうと、この車両を使おうと判断して、皆さん方が明るい気持ちに前向きな気持ちになっていただければと思っています」

復活したつばめは、31日、八代港に寄港しイベントが開かれるほか、4月10日から最終目的地であるJR博多駅での展示が予定されています。
なお、つばめの現在位置はホームページで確認することができるということです。