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2026年3月12日 16:42
東日本大震災の翌日に全線開業…九州新幹線15年 眠っていた車両が“復活”

 九州新幹線の全線開業から15年を迎え、JR熊本駅では12日、臨時列車の出発式がありました。くまモンと一緒に出発の合図を送った矢野慎一郎駅長は「九州新幹線は、お客様の笑顔や思いを乗せて走り続けてきました。これからも、人と人をつなげられるような存在でありたい」と語りました。

全線開業15年 熊本地震から10年…

 九州新幹線博多ー鹿児島中央間の全線が開業した2011年3月12日。前日に発生した東日本大震災の影響で、すべて式典は中止となり、静かなスタートを迎えました。

 1万人以上が参加して沿線で撮影されたCMも3日で打ち切られ、約1カ月後に放映再開。日本全体が自粛ムードに包まれるなかで、九州がひとつになった瞬間は「元気づけられる」と反響を呼びました。

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 全線開業から15年を迎えた12日、JR熊本総合車両所では、特別な車両が公開されました。2016年4月14日、熊本を襲った大地震で脱線した新幹線「つばめ」です。

 「地震発生した瞬間は、下から突き上げるような衝撃がきて、車両の天井部分に頭ぶつけて、その後は、左右にすごい揺れがきました。最初は何が起きているのかな、というのが第一印象で、脱線や地震ということはわからなかった」

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 脱線した新幹線を運転していた枝元正哉さん。脱線して止まるまでの200~300m、いつ止まるのか、いつ揺れが終わるのかと、長く感じたといいます。

 回送列車で、乗客はいませんでしたが、新幹線の運転再開までは、約2週間かかりました。

 実は、このとき脱線した車両は、JR九州の熊本総合車両所に保管されてきました。イベントでお披露目されることはあったものの、営業運転はできません。こうしたなか、再び、眠っていた「つばめ」に出番がやってきました。

 全線開業15周年を記念したプロジェクトで復活できないか。去年夏ごろから、車両の点検と修理を重ねてきたといいます。

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 “復活”した車両は「つばめの大冒険」プロジェクトとして、陸路や船で輸送し、博多駅の駅前広場で4月10日から約10日間展示される予定です。

 プロジェクトを担当しているJR九州の小川浩大さんは「九州の皆さんに15年の感謝を伝えていきたいと思って企画しました。熊本地震から10年、復興の10年のシンボルになれば」と話しています。

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