NHKの職員が番組出演者から性被害を受けていたことが分かりました。NHKは当時の対応が不適切だったとして謝罪しました。
■「当時の対応不適切」NHK謝罪
NHK 山名啓雄メディア総局長 「職員の人権問題を巡る不適切な対応が明らかになり、組織としての反省と再発防止の取り組みを明らかにするため公表することとしました」
5日午後3時前に始まったNHKの会見。それは驚きの事実でした。
NHK 小形修一理事 「昨年4月、A職員から番組出演者からの性被害によって体調を崩し、休職した。その後、所属以外での復職を希望したが認められなかった。なぜ実現しなかったのか確認したいという申し出が労働組合を通じて協会にありました」
番組出演者から職員が性被害を受け、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になったといいます。NHKは翌月に外部の専門家による調査委員会を設置。1年に及ぶ調査を行ったといいます。
調査委員会が挙げた問題点については…。
NHK 小形修一理事 「第1に被害の深刻さに照らして必要だった特段の配慮がなされなかったことです。委員会は例外的な対応を認めた場合の影響を懸念し、前例踏襲に終始したと指摘しています。第2に組織的な対応が欠落していたことです。関係者の間で事案の重大性や事実関係について共通認識が形成されず、対応方針や役割分担の検討も十分に行われませんでした。第3に再発防止策の検討が行われなかったことです。重大な人権侵害事案でありながら組織として再発防止策の検討が行われませんでした」
問題が起きたのは番組出演者との懇親会の後でした。
NHK 小形修一理事 「A職員は番組の出演者との懇親会の後、当該出演者により、意に沿わない性被害に遭いました」
NHK 山名啓雄メディア総局長 「(Q.性加害者は何と言っているのか?)『飲酒していたため記憶がない』と具体的な回答はしておりません。『もしそうした事実があったならば申し訳ないことをしてしまった』」
NHK 小形修一理事 「(Q.性加害者への対応は?)今回の加害者(出演者)には被害者保護、被害者の心情的安全性確保の観点から、被害者への接触を避けるような対応を申し出ている。出演者側(加害者)から真摯に対応すると約束をしております」
NHK 山名啓雄メディア総局長 「(Q.去年の3月末にフジテレビで性加害があり、世の中に流布していた時期だが?)昨年4月というのは出演者から重大な人権被害があった申し出を経営層含めて知った段階。そもそも事案が起きた1年数カ月後に打ち明けられている。フジテレビの教訓、問題を教訓にするしないということではない」
被害に遭った職員が別の部署での復職を希望したことが認められなかったことについては…。
NHK 小形修一理事 「例外的対応を認めると、他の休職者などへの対応に影響が広がることを懸念した。元の職場への復職の原則の趣旨について、そもそもの理解が不足していたこと、原則を守ることを目的化してしまっていた」
NHKの井上会長は「NHKを代表して当時の対応の不適切さを心よりおわび申し上げます。私は会長として人権・人格を尊重する方針を打ち出してきました。組織全体で誰もが安心して働ける職場作りを進めていきます」とコメントしています。









