いよいよ僕の嫌いな高校野球が始まった。先週、藤崎台球場で開かれた全国高校野球選手権県大会の開会式に出かけた。いつもと変わらない風景とはいえ、毎年、どこかが違う。緊張した選手たちの入場。わが母校の紫紺の校旗が翻っている。懐かしいなあ。つい目頭が熱くなる。危ない。こんなところをコケボウに見られたら、あらぬ噂を社内に流されかねない。幸い、コケボウはいなかったが、スパイがいるかもしれない

僕と高校野球のつながりは駆け出し時代だけではない。駆け出しから20年後の70回大会のころ、僕は関東地方のある県の支局長だった。さすがに取材はしなかったが、高野連の先生たちと綿密に付き合った。参加校はたしか180校前後で、これだけ多いと、高野連の中に派閥的なものもできてくる。その調整役に苦労したことを思い出す。開会式や表彰式の挨拶もやらされた。この時、挨拶は3分以内でということを叩き込まれた。理由は3分を超すと、どんな名挨拶でも聞くほうは飽きるからだ。もちろん代表校に随行して甲子園にも出かけた。

その後も、不遇なめぐり合わせから、たびたび甲子園には付き合わされた。80回大会の時は、どういうわけかイベント担当の責任者として、開会式を盛り上げる役目を負わされて、甲子園へ。この時から開会式の司会は高校生に任されることになったはずだ。開会式が盛り上がったかどうかは、いまでもいえない。なにせ僕は自慢話が嫌いだから

ともあれ高校野球には、わが人生のその時、その時の思い出が一杯、詰まっている。高校野球に根強い人気があるのも、意外とそういうフアンが多いからかもしれない。人生も終末に近くなると、過去の思い出に浸るそうだ。僕にとってはまだ、先のことだ。にもかかわらず、高校野球を見ると、過去の出来事が走馬灯のように蘇ってくる。だから、しつこいようだが高校野球は嫌いだ。

話は違うが、このあいだコケボウから会議室に呼び出された。入口にバットを持ったコケボウが立っている。どうやら暴力派の本領を発揮して、僕に制裁を加えるつもりらしい。ついにくるべきものが来た。思わず足が細かく震えた。バットで突付かれながら会議室に入ると、見知らぬ屈強の男が3,4人。何と応援まで呼んだのか。

「社長、覚悟はいいですか」。丁寧な口調のようだが、そこがまた怖い。そこではっと気が付いた。高校野球の新聞広告用の写真撮影だったのをころっと忘れていた。男はカメラマンとそのデザイナーだった。「それじゃ、フルスイングして」と言われても、なかなかうまくいかない。コケボウから怒声が飛んでくる。「足の位置が違うでしょっ」、「腰をもっと入れなきゃ」、「横向いてどうするの」・・・。社長の威厳なんてどこかに吹き飛んだ。ついつい、駆け出し時代の地獄の特訓を思い出した。

撮影は無事終わり、広告も掲載された。

しかし、写真はどうみても野球のフルスイングには見えない。なんとゴルフのスイングだよ。これでまた高校野球を嫌いになる原因が増えた。KABの中継放送もやめてくれないかなー。でも皆さんはぜひ見てね。

コケボウのひとこと

確かにフルスイングでしたがどうみてもゴルフのスィングだし、一時はどうなることかと、サスガの私も頭を抱えました。しかーーし、そこはタレント業も板についてきた社長のこと!多少のへっ○り腰もサマになるからスゴイ!!

箸より重いものを持ったことがない(←コケボウ様より太文字ご指定。by.Web制作者)ワタクシですよ。社長の話を丸ごと信じないでくださいまし
オホホホホっ。