むかし、むかし学生時代の話だが、僕は大学3年までに、ゼミを除いて卒業に必要な単位を全部、修得した。4年目は他の学部の講義を聴いて回った。またホラ話をと、お思いだろう。いまは各学年ごとに修得単位に制限があって、そんなことはできないシステムらしいが、石器時代は可能だった。

ところが世の中は、そううまくいくものではない。卒業間近になって、単位を計算し直してみると、どうしても1科目分だけ不足している。テストを受けようにも、学部の講義も聴いていないのだから、どうしようもない。就職先も新聞社に内定しているのに、全てはパーだ。学費も生活費もないもう取り返しはきかないわが人生は早くも終わりだ

というところで、目が覚める。たいてい汗びっしょりになっている。胸もドキドキしている。夢だったと分かった時の安堵感はほとんど恍惚の世界に近い。この夢が頻繁にでてくるのだ。たびたび見るのだから、夢の中で夢と気が付きそうなものだが、そうはならない。どこまでが事実で、どこからが夢かということは、ご想像にお任せする

夢判断では、この夢は何を意味するのか。性にからんだフロイト的分析は当てはまらない。別に体調の悪い時に見る夢でもない。そのうち、ふと気が付いた。この夢は昇進したとか、仕事が上手くいったとか、調子のいい時に見ることが多い。どうやら僕の深層心理の世界では「こんなにうまくいくはずがない。なにか落とし穴があるはずだ」という警告の意味を持っているらしい。

もちろん楽しい夢もある。そのひとつが空を飛ぶ夢だ。道を走っていると、体が次第に浮いてくる。自由自在に飛び回り、ビルもはるか下になる。急にエアポケットに入ることもあるが、墜落することはない。実に気分爽快だ。ただ残念なことに、最近はぱったり、見なくなった。先日、高校時代の友人と話していたら、彼も同じような夢を、しかも今でも見るそうだ。もっとも彼の夢は会社の先輩や上役の上を飛び回るということで、あるいは何か屈折したものがあるのかもしれない。

話が相当、脱線してしまった。今回は新社屋に移転したKABの「夢」について書く予定だった。コケボウ、ヒバちゃん、ごめんなさい。ムチで打たないで・・・。

旧社屋の2倍以上の広さになったスタジオを、僕はひそかに「夢工房」と呼んでいる。このスタジオで、社員のみんなが作りたい番組を自由に、たくさん制作する、というのが僕の、というかKABの夢だ。その番組は、地域の情報を満載し、みなさんを楽しませ、役に立つ内容にしたい

しかしそのためには相当な費用がかかる。番組にかかわる人数も増やさなければならない。場合によっては赤字も覚悟しなければならない。その重みに耐えうるだけの経営基盤を作ることが先決だ。やさしくいえば、KABはもっと収入を増やさなければ、ということだ。コケボウ、ヒバちゃん、もっと働け・・・とつい本音が出てしまった。僕も底が浅いなあ。夢が実現するのは、まだまだ先のことだろう。でも僕はあきらめない決して大学時代の悪夢にはしないぞ。

コケボウのひとこと

夢は深層心理を映し出すそうですね。
最近はどんな夢をご覧になってますか?

「もっと働け」とおっしゃいました?

もちろんですとも♪うふふっ。

頭の中もフル稼働で、次に社長にやっていただくことを考えております。
さぁ!社長も一緒に働きますよっ!

そうじゃないと、また恐ろしい夢みちゃいますよっ!