うららかな春の陽気に誘われて、熊本城内にある監物台樹木園に足を延ばした。サクラのシーズンは終わったのに何故と、お思いだろう。とんでもない。終わったのはソメイヨシノが中心で、サクラの種類によっては今まさに花盛りとか、これから満開というサクラもあるのだ。樹木園にはその一部が植えられている。花見る人も少なく、ゆっくりと楽しむことができる。次のシーズンを迎える花もたくさんあり、これから是非ともお勧めのポイントだ。

いま一番艶やかなのが八重咲きのサクラだ。といっても一種類ではない。ちょっと探しただけで、ヒヨドリザクラ、法明寺桜、奈良八重、八重紅枝垂桜…とたくさんある。一重のサクラに比べると、色も艶やかだし、姿も派手すぎるくらいだ。散り際もハラハラと散るソメイヨシノとは違って、ボテッボテッという感じがする。正直言って、僕の好みではない。誤解を恐れずにいうと、ゴテギテと厚化粧した年増の女性をつい連想する。といっても何所の誰というわけではない。ましていわんやそんな女性が、わがKABの社内にいるはずもない。これは本当だ。あまり強調すると、「自分の身を守るためだろう」と言われそうなので、これくらいにしておく。

変わったところでは御衣黄(ぎょいこう)というサクラがある。小ぶりな八重の花で、花弁は薄緑色だが、盛りを過ぎると真中あたりがピンクになってくる。ちょっと見るとサクラには見えない。名前の由来は貴族の衣服萌黄色に近いところからきたといわれる。そういえばどことなく気品のある花だ。ただし、盛りはすでに過ぎ、どことなく薄汚く見えたのは残念だった。

この樹木園には小学4,5年生のころからよく通っていた。自宅が10分ぐらい離れたところだった。我が家には小さな庭はあったが、大きな柿の木が2,3本あり、日当たりが悪く草花が少なかった。そのためか緑に飢えており、だれかに連れていってもらったのがきっかけだった。それ以来、一人で訪れるようになった。見慣れない樹木や花が珍しく、名前を憶えて回ったものだ。ちなみに樹木園の近くで、現在、加藤神社がある場所には県立図書館があり、そこの児童館にもよく通った。樹木園にしろ、児童館にしろ、一人で通うというのは、可愛げのない変わった子供だったのだろう。その血筋は今も変わっていない

これからの花といえばツツジフジで、どちらもちらほらと咲いていた。フジの花は5月ごろと思っていたが、樹木園の藤棚には赤と白の2種類の花房が3分咲きぐらいだった。ウツギの仲間もこれからだ。ウツギの名前は枝のしん空間になっており、そこから「空ろな木」となり、さらにウツギになったとか。種類も多く、ボクの好きな花のひとつだ。ヒメウツギ、マルバウツギ、ノロウツギは白一色で、あたり一面白色に染めるほどたくさんの花を咲かせる。すでにあちこちで散見された。

面白いのはニシキウツギだ。咲き始めは白いが次第に紅色に変わっていく。白と紅の入り混じった姿は、樹木を錦で飾ったように豪華絢爛としている。ボクは錦ウツギという名前だと思っていたが、実は二色空木(ニシキウツギ)ということに、最近、気が付いた。この花も間もなく咲きだすころだ。

S姉さんのひとこと

熊本のサクラの時期はとっくに過ぎたとばかり思っていたのに、まだこれから満開というサクラもあるんですね。ヒヨドリザクラ、法明寺桜、奈良八重、八重紅枝垂桜、ふんふん、いろいろありますね・・・。ん!?なになに?「八重桜はゴテギテと厚化粧した年増の女性を連想して好みではない」??聞き捨てならないことをおっしゃいますね!華やかな感じ素敵じゃありませんか。若い者には出せない美しさですね。御衣黄だって、盛りを過ぎてもそれなりに美しかったと思いますよ。(なんでか、かばう^^;)

私も、この週末あたり、久しぶりに顧問お勧めの「樹木園」に足を延ばしてみようかな