昨年の春ごろから自宅の庭でスズメの餌付けを始めた。スズメはどんどん増え続け、一時は4,50羽がひしめき合っていた。エサまきも一日に3回は必要になってきた。他にキジバトも2,3羽が来る。エサがなくならないように大事に扱っているのに、スズメは馴染んでくれない。ちょっと縁側に顔を出しただけで、あたかもネコに襲われたがごとく、一斉に飛び出してしまう。まあ、それでもボクの癒しにはなってくれていた。ところが5月の連休明けあたりから、スズメたちは減り始め、今や時折、2,3羽が顔を覗かせるぐらい。エサもほとんど減らない。いったいどうしたのだろうか。

社員たちの陰口によると、ボクが餌付けを始めたのは、ボクの周辺に社員が来なくなり淋しさのあまり「せめてスズメぐらい」ということかららしい。それどころか周辺の知人たちに言わせると「社員どころか、知り合いの訪問もなく、無聊に悩んでの趣味にすぎない」だって。さらに「社員だって、知り合いだってエサをばらまけば、それだけ寄って来るのに、ケチだからだ。それともスズメの餌代ぐらいしかないのか」と誹謗中傷するのもいる。まあ、この手の話には慣れているので、別に傷つくこともない。

それはそれとして、朝からスズメの鳴き声はするのだから、スズメ自体がいなくなったわけではない。隣家の屋根電線にまでは来るのだが、我が家では庭先の樹木にも姿を見せない。時たま野良猫が姿を現すので、警戒しているのか。しかし野良猫がいたのは以前からで、それでもスズメたちは群がっていた。となると原因はネコではない。ひょっとしたら近所で我が家より美味しいエサをばらまいているのか。自然の豊富なエサ場を見つけたのか。しかし、そんな気配も感じられない。

思い余ったボクは野鳥の事情に詳しい人に聞いてみた。突然、来なくなる理由はいくつかある。ひとつは天敵であるタカ類が周囲を徘徊している場合。襲われるのを恐れて別の場所に集団移住することもある。しかし、我が家の周辺を観察してもタカ類らしいものはいない。二つ目は繁殖期に入ると、子育てに追われて巣に居ついていることが多い。餌も身近なところで探すので、集団でエサ場に来ることも少なくなる。そのせいかもしれないが、昨年は一年中、我が家に居座っていたのだから、繁殖期という理由も明確ではない。ヒナが巣立ったころ、集団で山場に移住することもあるらしい。いろいろ聞いてみたが、これといった決め手となる原因は見当たらない。なにせ相手が野生の生き物だけに、推察するのも難しい

まずは繁殖期独特の現象ということにして、少し気長にスズメの戻りを待つか。スズメたちは社員より、人情じゃなかった雀情があるだろうから、ボクの愛情に応えて戻ってくれるかもしれない。いや、絶対に戻ってくれるはずだ。戻ってこないときには焼き鳥にして食べちゃうぞ。なんてことは考えていない

たかがスズメというなかれ。群がるスズメは心の慰めであり、自然との触れ合いでもある。これからは巣立ちした子スズメたちも遊びに来るはずだ。親が口移しでエサをやる風景は、ほのぼのとしたもので、浮世の世知辛さ忘れさせてくれる。もはや社員ごときと付き合う気持ちはない

S姉さんのひとこと

4,50羽も来ていたスズメがパッタリ来なくなった理由、気になりますねぇ。
何なんでしょうか?ネコもタカも繁殖期も、いまいち、理由としては弱いような…。
やはり、ご近所に、もっと美味しいエサをばらまいているご家庭があるのでは!?
なんて、思ってしまいます^^;

それにしても、スズメまで(!)離れていってしまうと寂しいですよねぇ。
顧問の無聊を慰めるために、早く帰ってこないかな、スズメたち♪
そして、「社員ごときと付き合う気持ちはない」なんて、そんなことおっしゃらずに、まだまだ、いろいろお付き合い、よろしくお願いします^^