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2021年12月9日(木)

【企画】障がい者の日 〜広がる可能性 分身ロボットで変わる働き方~

今日12月9日は、すべての人が支え合う社会を目指して定められた「障がい者の日」。

熊本在住のあそどっぐさんは、重い障がいがありながら、テレビやYouTubeでお笑い芸人として活躍しています。そんなあそどっぐさんが今、生まれて初めてあることに挑戦しています。

東京・日本橋のカフェ「ドーンバージョンベータ」。
Orihime(オリヒメ)と名前の付いた身長120cmほどのロボットが接客を行っています。

操作しているのは、あそどっぐさんです。筋肉が萎縮し動かなくなる「脊髄性筋萎縮症」のため、わずかに動く左手の親指と下唇でパソコンを使い、分身ロボットを操作しています。
月に数回、合志市の自宅から東京のカフェにロボットを遠隔で操作するパイロットとして出勤しているんです。

お笑い芸人としてテレビ出演やライブ活動で収入を得ていたというあそどっぐさんですが、新型コロナの影響で仕事が激減。そんなときにインターネットで目にしたのが、オリヒメのパイロット募集の広告でした。

あそどっぐさんが働く「ドーンバージョンベータ」は、ロボットを開発した「オリィ研究所」が手掛けるカフェで、重い障がいのある人などおよそ60人が働いています。仕事は接客や受付、グッズ販売など。操作するパイロットの中には、介護などで外に働きに行けない人や海外に住む人などもいます。

ロボットが創り出す新しい働き方、新しいコミュニティ。
空間を飛び越え、テクノロジーにより人間の未来の可能性が広がろうとしています。

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