新たに創設される拘禁刑の施行を前に、熊本刑務所と熊本大学大学院の教授が協定を結びました。受刑者との対話で社会復帰を支えます。
熊本刑務所と熊本大学大学院の矢原隆行教授が協定書を交わしました。
矢原隆行教授
「(刑務所は)単に刑事責任として罰を与える場所ではなくて、立ち直り、改善更生のための起点になる」
施行される拘禁刑では、現在の懲役刑と禁錮刑を合わせたもので、刑務作業を義務とはせず、それぞれの受刑者の特性に応じて更生に向けた指導をします。
また、2022年に、名古屋刑務所の職員による受刑者への暴行問題を受け、熊本刑務所の現状の体制を見直し、職員との対話によって信頼関係を深め受刑者の社会復帰につなげることが狙いです。
熊本刑務所 大坪誠所長
「職員と受刑者の新しい人間的な関係、そういった局面を迎えるようなことになると、大きな期待を抱いている」
共同研究は5年間実施され、希望する受刑者と1時間ほど対話をして効果を測定していくということです。