熊本県でアサリ漁のシーズンを迎えている中、漁協が頭を悩ませる“厄介者”が駆除されました。
西嶋宏一郎アナウンサー
「これが何か分かりますか。実は、ツメタ貝の卵なんです」
熊本市の川口漁協などによりますと、巻貝の一種で、お椀のような形をしたのは卵の塊。砂と混ざり塊になっていて、1つに3万から5万個の卵が含まれています。
問題は卵からかえったツメタ貝が、アサリの天敵であることです。
藤森隆美組合長
「アサリをもうみんな食べてしまいますね。ほぼ全滅に近い。過去にそういうことが何回もあったから」
殻に穴を開け、中身を吸い取ってしまう「厄介者」。来月ごろから本格的に卵がかえるシーズンを迎えるため、10日、アサリの漁場である緑川河口で、川口漁協などが20キロほどを駆除しました。
約25年前から続け、ツメタ貝の食害は減りましたが、再び増えないよう続ける必要があるということです。