今回、慰霊式に合わせて水俣市を初めて訪れた浅尾慶一郎環境大臣。
例年の環境大臣の懇談は、慰霊式の当日のみで行われてきましたが、今年は2日間かけて認定患者の自宅や関連施設を訪れ、懇談を重ねました。
1日朝、水俣市内の公民館を訪れた浅尾大臣は、水俣病患者連合の関係者らと面会。去年の懇談で環境省職員にマイクを切られた松崎重光副会長とも対面しました。
松崎さん
「(去年の)3分間というのは短かったんじゃなかろうかと思っています。時間はいっぱいあるでしょうから、先生方にはじっくり話を聞いていただきたいと思います」
4月30日には、69年前に水俣病が公式確認されるきっかけとなった、小児性患者の田中実子さんの自宅を訪問。
田中さんは、2023年、脳出血で入院して以来、自宅で寝たきり生活を送っています。
生活を支えてきた、義理の兄の下田良雄さんが状況を説明しました。
下田さん
「別に期待することはなかったけど、家族をみてもらって、直接患者の皆さんに会ってもらって、それは良かったなと思っています。去年の大臣も今年の大臣も、まず何と思われたか。患者を身内に置き換えたとき、どういう風に思われたのか、それを聞きたいですけどね」