新緑広がる相良村で、最盛期を迎えているのは、この時期の風物詩「茶摘み」です。
1日は八十八夜。立春から数えて88日目で、茶摘みに最も適するシーズンとされています。
熊本市中央区の藤崎八旛宮では、JA熊本経済連が県産の新茶を奉納する献茶祭を開き、今年のお茶の豊穣を祈願しました。
熊本市西区の肥後よかモン市場にあるお茶の泉園。新茶の販売もはじまる中、人気を集めているのが・・・
井上記者
「抹茶のジェラート、いただきます。一気に抹茶が広がります。抹茶が持っている苦味がダイレクトに感じられて、これから暑くなる時期にぴったりのスイーツ」です」
特に外国人観光客への売れ行きが伸びているということです。
今年の熊本県内のお茶の収穫時期に、少し変化があるといいます。
お茶の泉園・河野美賀子さん
「収穫時期が例年と比べて3~5日遅くなっている」
茶摘みが適しているといわれるこの時期に、収穫が遅れていることについて、気象予報士の真治さんは。
気象予報士・真治大輔さん
「八十八夜というと、夏に向かっていく中で、遅霜もおりにくくなって、農作業の目安になる日とされてる。天気のことわざに八十八夜の別れ霜・泣き霜ということばがありますが、別れ霜は霜から別れる、心配がなくなっていくという意味ですが、泣き霜は霜に泣かされる、遅霜の被害に気をつけていう意味」
今年も熊本県内の一部の地域では霜により被害が出たり、3月下旬に気温の低い時期があって、例年より生育が遅れた原因になったと考えられます。
今年は適度な雨にも恵まれ、香りが高く、旨味の強い良質なお茶ができているということです。