トランプ関税の影響が懸念される中、熊本県人吉市の酒造メーカーでは、アメリカ向けに球磨焼酎を出荷しました。
人吉市にある繊月酒造。トラックに積み込まれる箱に記載されているのは、USAの文字です。
7日、アメリカに向けて出荷されたのは繊月酒造が2018年からロサンゼルスのMUJEN SPIRITS社と共同開発した球磨焼酎「MUJEN」1万2000本です。
アメリカの消費者に受け入れられやすいようにと、度数を3種類開発しました。
2021年の販売開始以降、売れ行きは好調で、アメリカ市場の拡大を狙っていますが―
堤純子社長
「現地での価格がそのまま上がると思いますので、これまでの努力に水を差す状況になるのではと心配になりました」
トランプ政権は、4月から一律10%の関税を課していて、現在は停止されている追加関税が発動されれば、税率は24%に。販売に影響が及ぶ可能性もありますが、価格の上昇に見合うブランド力の向上を掲げます。
堤純子社長
「海外も、まだまだ数量的には大きくないですけども、少しずつ伸びている。世界に日本の球磨焼酎がどんどん広がるように繊月酒造としても頑張りたい」