熊本県内の路線バス5社が公共交通の利用を促進し、渋滞緩和につなげることを目的として販売した「半額パス」の実証実験の結果、期間中の車の利用が10万台あまり削減されたと発表されました。
バス事業者5社が、県と熊本市の補助を受け去年10月から今年2月にかけて実施した事業で、2500円でパスを購入した会員が指定のICカードで決済すれば、平日の日中や土日祝日に、県内の路線バスや熊本市電などを半額で利用できるようにしました。
のべ利用者数は66万7200人、交通手段を車から公共交通に変えた人の割合は、約15%で、10万1657台の利用を削減したことになると推計しました。
共同経営推進室
「次回につなげるために、この効果をもとに継続的に、運賃サービスに限らず、公共交通にもっと投資して、渋滞を減らしていこうよという機運が高まれば」
また、慢性的な乗務員不足が課題となる中、実験期間中に路線バスの利用者が9万人増えたことも踏まえ「取り組みを通じて、公共交通の利便性を知ってもらい、人材確保にもつながれば」としています。