去年から多発している市電の事故や運行トラブルを受けて、熊本市交通局は運転士など職員を対象に研修を実施しました。
吉田道雄名誉教授
「運転士の皆さん方は、お客様から見られています。お客様からもこの人プロだなと思っていただけるような毎日を磨いて頑張っていただきたい」
講師には、去年熊本市が設置したインシデント等検証委員会で会長を務めた熊本大学の吉田道雄名誉教授が招かれ、安全運行への心構えなどを説きました。
吉田道雄名誉教授
「プロとして仕事をする時は、確率よりも確実という気持ちを常に持ち続けていただきたい」
去年16件の運行トラブルが発生し、今年3月には、15人が骨折などの重軽傷を負う追突事故を起こした熊本市電。事故の再発防止のため、組織改革などが求められています。
講話では、コミュニケーションや言葉づかいの大切さにも触れ、参加した職員は真剣に耳を傾けていました。
職員
「自分の一挙手一投足がこれから先の安全につながっていく。今一度覚悟を新たにして、これからも電車に乗り続けたいと思います」
研修は6日間実施され、内部規程等の再確認や去年1月以降に起きた11件のインシデントについて報告するということです。